凍った湖に落下したハンブルク隕石から有機化合物が発見される
sorae.jp / 2020年10月30日 9時50分
フィリップ・ヘック博士などからなる国際研究チームは10月27日、2018年1月16日にアメリカ・ミシガン州・ハンブルク近郊にある凍った湖の上に落下した「ハンブルク隕石」から地球外に起源をもつ炭化水素などの有機化合物を検出したと発表しました。
ハンブルク隕石は、最も早く回収されたもので、落下から2日以内という異例の速さで回収されました。このように迅速に回収されたのは、気象レーダーのデータを使って、落下地点の推定マップを作製したおかげだといいます。
そして、このように迅速に回収されたおかげで、ハンブルク隕石は、ほとんど風化しておらず、また、地球上の有機化合物による汚染の可能性も低く、分析の結果に注目が集まっていました。
研究チームによれば、初期の分析の結果として、このハンブルク隕石から、地球外に起源を持つ炭化水素や硫化され窒素を含む化合物などの有機化合物が検出されたといいます。
生命の原料となった有機化合物には、太古の地球上で合成されたものに加え、隕石などによって地球外から運ばれてきたものもあるのではないかと考えられています。実際にたくさんの隕石からハンブルク隕石のように有機化合物がみつかっています。
もしかしたら、ハンブルク隕石のような隕石が地球の生命の誕生に大いに貢献したのかもしれませんね。
Image Credit: Heck et al., doi: 10.1111/maps.13584.
Source: sci-news
文/飯銅重幸
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