まるで滝の流れのよう。ろくぶんぎ座の渦巻銀河
sorae.jp / 2020年11月2日 22時48分
渦巻銀河「UGCA 193」(Credit: ESA/Hubble & NASA, R. Tully)
こちらの天体は「ろくぶんぎ座」の方向およそ4900万光年先の渦巻銀河「UGCA 193」です。ESA(欧州宇宙機関)はまるで画像の上から下へと流れ落ちているようにも見えるUGCA 193の姿を滝にたとえて「A Waterfall of Stars(星々の滝)」と表現しています。
水を連想させる青い色は、表面温度が高い星々の輝きです。恒星の色は表面温度と関係があり、低温の星ほど赤く、高温の星ほど青く輝きます。太陽の表面温度は摂氏約6000度ですが、質量が大きなO型星の表面温度は摂氏3万~5万度、O型星よりも小さなB型星でも摂氏1万~3万度に達するといいます。
また、恒星は質量が大きいほど寿命が短いとされています。太陽の寿命は約100億年で、現在はその半ばに差し掛かっていると考えられていますが、太陽と比べて10倍重い星(B型星の範囲)の寿命は約1000万年とみられています。銀河の青い輝きは、そこに大質量の若い星々が存在することを示しているわけです。
冒頭の画像は「ハッブル」宇宙望遠鏡に搭載されている「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」によって可視光線の波長で観測され、2020年11月2日に「今週の一枚」として公開されています。
Image Credit: ESA/Hubble & NASA, R. Tully
Source: ESA/Hubble
文/松村武宏
この記事に関連するニュース
-
ペンギンと卵のような相互作用銀河「Arp 142」 ウェッブ宇宙望遠鏡観測開始2周年記念
sorae.jp / 2024年7月16日 21時22分
-
これも銀河 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した“りょうけん座”の「NGC 5238」
sorae.jp / 2024年7月15日 20時19分
-
超新星輝く“しし座”の渦巻銀河「NGC 3810」 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影
sorae.jp / 2024年7月10日 21時41分
-
ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した“おとめ座”の渦巻銀河「NGC 4951」
sorae.jp / 2024年7月2日 20時48分
-
ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した“ケンタウルス座”の不規則銀河「NGC 5253」
sorae.jp / 2024年6月25日 21時47分
ランキング
-
1結婚相談所は知っている「いつまで経っても、結婚できない男女の“意外な問題点”」
日刊SPA! / 2024年7月18日 15時50分
-
2「持ち運び用の最適解...」無印の"990円"充電器、価格以上の優秀さだった。
東京バーゲンマニア / 2024年7月18日 20時8分
-
3Q. スイカの皮は食べられますか? 【管理栄養士が回答】
オールアバウト / 2024年7月18日 20時45分
-
4iPhoneは「128GB」か「256GB」どちらを買うべきですか?【スマホのプロが解説】
オールアバウト / 2024年7月16日 21時25分
-
51日5分で二重アゴ&首のシワを解消!魔法の顔筋トレ「あごステップ」HOW TO
ハルメク365 / 2024年7月17日 22時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)