ヴァージン・ギャラクティック、スペースポート・アメリカからの有人宇宙飛行を2020年11月中に予定
sorae.jp / 2020年11月12日 16時44分
現地時間11月6日、ヴァージン・ギャラクティックは2020年第3四半期決算の発表において、宇宙船「スペースシップツー」によるスペースポート・アメリカからの有人宇宙飛行が2020年11月19日~23日の間に実施される見通しであることを明らかにしました。
ヴァージン・ギャラクティックはスペースシップツーによる宇宙旅行の商業化を目指しており、2018年12月には2名のパイロットを乗せた試験飛行において高度82.7kmの宇宙空間(※)への到達に成功しています。スペースシップツーの飛行は地球を周回しないサブオービタル飛行ではあるものの、乗客は数分間の無重力状態を体験しつつ、宇宙からの眺めを楽しむことができるとされています。
※…国際的には高度100km以上が宇宙とされているが、米空軍は高度80km以上と定義している
スペースシップツーと空中発射母機の「ホワイトナイトツー」による試験飛行はカリフォルニア州のモハベで行われてきましたが、2020年2月にヴァージン・ギャラクティックの拠点であるテキサス州のスペースポート・アメリカへと機体が移されていました。今回日程が明かされたのは、スペースポート・アメリカで最初に実施される有人宇宙飛行ということになります。
発表によると、現在休止されている宇宙旅行のチケット販売は、2021年に予定されているヴァージン・グループの会長サー・リチャード・ブランソン氏による飛行の後に再開される見込みです。また発表では、スペースシップツーの機上で実施されるNASAの資金提供による実験を行う研究者として、無人探査機「ニュー・ホライズンズ」をはじめとしたミッションに携わったサウスウエスト研究所の惑星科学者アラン・スターン氏が選ばれたことにも言及しています。
なお、現時点で同社が運用するスペースシップツーは「VSSユニティ」の1機のみですが、2021年第1四半期には2機目(2014年10月に事故で失われた「VSSエンタープライズ」を含めれば3機目)の機体がロールアウトする予定であることも発表されています。
関連:ヴァージン・ギャラクティックがNASAと提携 民間宇宙飛行士をサポート
Image Credit: Virgin Galactic
Source: ヴァージン・ギャラクティック
文/松村武宏
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