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NASAとESAの海洋観測衛星「Sentinel-6」打ち上げ成功 海面の上昇を観測

sorae.jp / 2020年11月24日 11時0分

ヴァンデンバーグ空軍基地から打ち上がるファルコン9ロケット

ヴァンデンバーグ空軍基地から打ち上がるファルコン9ロケット(Credit: NASA)

NASAとESA(ヨーロッパ宇宙機関)は、現地時間11月21日午前9時17分、海洋観測衛星「Sentinel-6」を打ち上げました。打ち上げは、スペースX社のファルコン9ロケットでヴァンデンバーグ空軍基地から行われました。同発射場からファルコン9ロケットが打ち上げられるのは、2019年6月以来約1年半ぶりです。また、恒例となった第一段機体の帰還も無事成功しました。機体は、ヴァンデンバーグ空軍基地にある着陸場へ帰還しました。

今回打ち上げられた「Sentinel-6」は、海面の様子を観測し海面上昇を計測します。NASAやESAなどが中心となり開発され、エアバス社が製作を行いました。海面上昇は、地球温暖化によって引き起こされる現象で現在、注目が集められています。

「家の屋根」のようなソーラーパネルをつけたSentinel-6

「家の屋根」のようなソーラーパネルをつけたSentinel-6(Credit: NASA)

搭載されている主な機器は、ESAが開発した電波高度計です。この機器では、衛星から出した電波を海面で跳ね返らせることにより、海面の高さだけではなく、波の高さなど海の様子を観測できます。

Sentinel-6には、今年8月に癌のため死去したNASA地球科学部門の前部門長Michael Freilichを悼んで、彼の名前が付けられました。打ち上げには親族も参加したということです。

 

Image Credit: NASA
Source: SpaceNews
文/出口隼詩

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