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かつてない視点、太陽の近くから撮影された6つの惑星の集合写真

sorae.jp / 2021年1月30日 10時57分

太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」が2020年6月7日に撮影した画像。ここには6つの惑星が写っている(Credit: NASA/Johns Hopkins APL/Naval Research Laboratory/Guillermo Stenborg and Brendan Gallagher)

こちらはアメリカ航空宇宙局(NASA)の太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」に搭載されている広視野カメラ「WISPR(Wide-field Imager for Parker Solar Probe)」によって撮影された画像です。大小2枚の画像が合成されていますが、これは撮影方向と範囲が異なる2つのカメラを備えたWISPR独特のもので、撮影されたタイミングは左右とも同じ日本時間2020年6月7日14時42分とされています。

実はこの画像には、太陽系の8つの惑星のうち水星から土星までの6つの惑星が写っています。下の注釈付きのバージョンを見ていただけるとわかるように、写っているのは左から「火星」「土星」「木星」「金星」「地球」「水星」の順となります。パーカー・ソーラー・プローブはこのとき地球から約1億5800万km離れていましたが、太陽の表面からは約1860万kmしか離れていなかったといいます。

冒頭の画像に注釈を加えたもの(日本語表記は筆者が追加)(Credit: NASA/Johns Hopkins APL/Naval Research Laboratory/Guillermo Stenborg and Brendan Gallagher)

「太陽の上に立って星々を見つめる様子を想像してみて下さい」そう語るジョンズ・ホプキンス応用物理学研究所のNour Raouafi氏(パーカー・ソーラー・プローブのプロジェクトサイエンティスト)は「地球を含む数多くの惑星が一つにおさめられたポートレートは畏敬の念を起こさせます。パーカー・ソーラー・プローブは、私たちが宇宙のどこにいるかについて全く異なる視点を与えてくれました」とコメントしています。

なお、太陽の接近観測を行っているパーカー・ソーラー・プローブはこの画像の撮影後も太陽へ2回接近しており、2021年1月17日にはさらに近い太陽表面から約1350万kmの距離を時速46万6600km(秒速約130km)で通過したとのことです。

 

Image Credit: NASA/Johns Hopkins APL/Naval Research Laboratory/Guillermo Stenborg and Brendan Gallagher
Source: ジョンズ・ホプキンス大学応用物理学研究所
文/松村武宏

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