金星にかつて海があった?灼熱の世界と化した想像図を1分で
sorae.jp / 2021年4月29日 20時37分
金星は、地球の温暖化が進んだ究極の姿なのかもしれません。現在の金星の表面温度は摂氏約450度、気圧は地球でいうところの深海1,000メートルに相当するほどになっています。大気のほとんどが二酸化炭素で、分厚い硫酸の雲に覆われた過酷な環境です。
しかし、そんな金星にもかつては水の海があったかもしれないと言われています。過酷な環境であるために探査が難しい惑星ですが、その大気や分厚い雲の下は、金星がどのようにして人間が住めないような惑星になってしまったのかを調べる実験室とも言えるでしょう。地球の海や火山、さらには地球のように生命が誕生した惑星がたどる歴史ともつながりがあるかもしれません。
また、今後発見されるであろう新しい系外惑星(太陽系以外の惑星)を研究するための1つのモデルになる可能性もあります。金星を理解することは、地球のような生命が存在できる状態が太陽系以外の多くの惑星でどのように維持され、また変わっていくのかを読み解くための第一歩なのです。
動画はそのような金星の想像図を地球の映像と照らし合わせた約1分のコンパクトなものになっています。金星と同じく地球の隣の惑星である火星には将来人間が移住するかもしれないとも言われていますが、金星の環境はそれとは非常に対照的です。地球温暖化により必ずしも地球が金星のようになるわけではありませんが、地球環境を宇宙からの視点でとらえてみる1つの材料になるのではないでしょうか。
関連:それは未来の可能性。地球温暖化の行く末を占う灼熱の双子「金星」の姿
Video: NASA’s Goddard Space Flight Center
Source: NASA Goddard Space Flight Center Youtubeチャンネル
文/北越康敬
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