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カーゴ・ドラゴン宇宙船がISSへ物資を補給 太陽光パネルやダンゴイカ、クマムシなどを搭載

sorae.jp / 2021年6月7日 10時56分

NASAとスペースXは、国際宇宙ステーション(ISS)への補給ミッション「CRS-22」を開始しました。

スペースXの「カーゴ・ドラゴン」宇宙船を使用し、ISSへ科学実験機器やクルーの生活必需品などを届けます。現地時間6月3日には、フロリダ州にあるケネディー宇宙センター39A発射台からファルコン9ロケットで打ち上げられました。カーゴ・ドラゴンは打ち上げ12分後に分離し、打ち上げは成功。その後、現地時間6月5日にはISSへ到着し、ハーモニーモジュールに自動でドッキングされました。今後は荷物の整理等を行い、7月に大西洋上に帰還するということです。

ケネディー宇宙センターから打ち上げられる「カーゴ・ドラゴン」宇宙船(Credit: NASA/Tony Gray & Kevin O'Connell)

【▲ ケネディー宇宙センターから打ち上げられる「カーゴ・ドラゴン」宇宙船(Credit: NASA/Tony Gray & Kevin O’Connell)】

打ち上げで使用されたファルコン9ロケットは、新しく製作されたブースター(第一段機体)となりました。スペースXが新造品のブースターを製作するのは2020年11月以来、約半年ぶりです。お馴染みとなったブースターの帰還と洋上回収にも成功しました。なお、このブースターは今年秋打ち上げ予定の有人宇宙飛行ミッション「Crew-3」で使用される予定です。

今回のミッションでは、ダンゴイカやクマムシ、わた(コットン)、医療用ポータブル超音波デバイスなどが運ばれました。そしてこのミッションの最大の特徴は、ISSに追加で取り付けられる太陽光パネル「iROSA(ISS Roll-out Solar Array)」がカーゴドラゴンで運ばれることです。iROSAはISSの発電能力を伸ばすために設置されます。地上からロール状に巻かれて運ばれ、クルーが船外活動で取り付けた後、「ヨガマット」のように展開する機構になっています。NASAによると、この技術はアルテミス計画の一部である「ゲートウェイ」でも使用される計画だということです。さらにこのミッションでは、日本の実験器具も搭載されました。JAXAとテクノソルバ、タイガー魔法瓶株式会社が共同開発した「真空二重構造断熱・保湿輸送容器」です。今後、日本実験棟「きぼう」で実施される実験で生成されたタンパク質サンプルをこの容器に入れて回収することを目指すということです。

 

関連:イカ、クマムシ、太陽電池など6月にISSへ!ドラゴン補給船が運ぶ物資をNASAが紹介

Credit: NASA/Tony Gray & Kevin O’Connell
Source: NASA, SpaceX, SpaceNews, タイガー魔法瓶株式会社特設ページ
文/出口隼詩

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