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SpaceX、第3世代GPS衛星を打ち上げ 再利用機体でのGPS打ち上げは初

sorae.jp / 2021年6月21日 17時6分

現地時間6月17日、アメリカ宇宙軍のGPS衛星「GPS III SV05」が打ち上げられました。衛星はスペースX社のファルコン9ロケットに搭載されて、アメリカ・フロリダ州にあるケープカナベラル宇宙軍基地第40番発射台から発射されました。打ち上げから2分40秒後に第一段が分離、その後打ち上げから8分35秒後にドローン船「Just Read the Instructions」に着陸しました。同社にとって88回目の着陸成功で、今回使用された第一段機体は、昨年11月の「GPS III SV04」の打ち上げで用いられた機体です。再利用されたロケットでGPS衛星を打ち上げるのは今回が初めてとなります。なお、打ち上げから約1時間30分後、衛星の分離を確認し、打ち上げミッションは成功したということです。

ケープカナベラル空軍基地から打ち上げられるGPS III 05を搭載したファルコン9ロケット(Credit: SpaceX/U.S. Space Force)

【▲ ケープカナベラル空軍基地から打ち上げられるGPS III 05を搭載したファルコン9ロケット(Credit: SpaceX/U.S. Space Force)】

今回打ち上げられたGPS III衛星の開発・製造は米ロッキード・マーティンが担当しました。2008年にアメリカ宇宙軍は同社に対して新しいGPS衛星を開発・製造する契約を行いました。GPS IIIは従来の3倍の正確性に加えて、対ジャミング性能を大幅にアップしたということです。すでに1号機から4号機が打ち上げられています。

GPS III衛星のイメージ図(Credit: Lockheed Martin)

【▲ GPS III衛星のイメージ図(Credit: Lockheed Martin)】

GPS(The Global Positioning System)は私たちの生活に必要不可欠なシステムとなっています。スマートフォンの位置情報などに使用され、外出中、道に迷った時に使うことは、もはや日常です。しかし、当初はアメリカが軍事的な目的で開発したとされています。GPSは衛星と地上管理システム、ユーザー端末で構成されます。現在は世界中で40億人以上に使用されており、その経済効果も非常に莫大です。

なお、このGPS衛星には歴史上の探検家の愛称が付けられています。Space.comの記事によると、5機目となるこのGPS衛星の愛称は「ニール・アームストロング」と名付けられたということです。

関連記事:スペースX、第三世代GPS衛星4機目を打ち上げ 愛称は「サカガウィア」

 

Image Credit: SpaceX/U.S. Space Force, Lockheed Martin
Source: SpaceX/U.S. Space Force/Lockheed Martin/Space News/Space.com
文/出口隼詩

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