2023年建立予定の「宇宙寺院」故人に由来するデータの宇宙供養を実施へ
sorae.jp / 2021年7月30日 17時0分
2023年の宇宙寺院打ち上げを目指す浄天院劫蘊寺(じょうてんいんごううんじ)とテラスペース株式会社は7月21日、故人に由来するデジタルデータを供養する「宇宙供養」を宇宙寺院において実施すると発表しました。宇宙供養の申し込みは2021年度から受付が始まる予定です。
宇宙寺院はテラスペースが開発するCubeSat規格の超小型衛星(6Uサイズ:10×20×30cm)で、高度400~500kmの地球低軌道(LEO)に建立(投入)することが予定されています。劫蘊寺は「鎮護宇宙」を趣旨とする京都・醍醐寺の法流を汲む寺院で、宇宙寺院の内部には御本尊の大日如来や曼荼羅が収められます。宇宙寺院の位置や通過時刻はスマートフォンアプリを使って確認できるようになる予定です。
発表によると、宇宙供養ができる故人由来のデータの一例として、遺影の画像、遺伝子情報、戒名などがあげられています。これらのデータはまず地上の寺院が遺族から預かり、僧侶が供養した後に宇宙寺院のメモリに格納されます。前述のように宇宙供養の申し込みは打ち上げに先立って今年度から始まりますが、打ち上げ後は地上から軌道上の宇宙寺院にデータを送信することが可能です。
また、地球低軌道上の宇宙寺院は5年~10年で人工衛星としての寿命を終えて大気圏に再突入しますが、その前に次世代の宇宙寺院へデータを移動できるほか、データを果てしない宇宙へと旅立たせたり、地上へ帰らせたりすることも可能とされています。正式な僧侶によって法要が営まれ供養された「供養データ」であることを保証するため、宇宙供養ではブロックチェーン技術のNFT(非代替性トークン)が用いられます。
なお、劫蘊寺では一般の寺院からの提携申し込みを7月21日から受け付けています。提携した寺院は劫蘊寺を宇宙別院として活用でき、デジタルデータを使った宇宙供養も行えるとのことです。
関連:2023年に「宇宙寺院」建立へ、醍醐寺とテラスペースが提携を発表
Image Credit: 浄天院劫蘊寺
Source: 浄天院劫蘊寺 / テラスペース
文/松村武宏
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