1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. 環境・自然・科学

火星の「クレータートリオ」 欧州・ロシアの火星探査機が撮影

sorae.jp / 2021年8月17日 17時5分

火星のルナエ高原にある並んだ3つのクレーター(Credit: ESA/Roscosmos/CaSSIS)

【▲ 火星のルナエ高原にある並んだ3つのクレーター(Credit: ESA/Roscosmos/CaSSIS)】

こちらは火星の北半球にあるルナエ高原(Lunae Planum)の一部を周回軌道上から撮影した画像(疑似カラー)です。直径1km~4.5km程度の大小3つのクレーターがまるで一列に並ぶように形成されていて、その周りにも小さなクレーターが点在しているのがわかります。

欧州宇宙機関(ESA)によると、タルシス三山とも呼ばれる3つの火山(アスクレウス山、パヴォニス山、アルシア山)の東に位置するルナエ高原は、タルシス三山から流れてきたとみられる溶岩に覆われています。3つのクレーターのうち一番大きなものについては縁の内側に層が見えるといい、この地域に何度も溶岩流が流れてきたことを意味する可能性があるようです。

画像は欧州およびロシア共同の火星探査ミッション「エクソマーズ」の周回探査機「トレース・ガス・オービター(TGO)」に搭載されている光学観測装置「CaSSIS」を使って2021年3月22日に撮影されたもので、ESAから「Crater trio」のタイトルで公開されています。

なお、ESAとロスコスモスではエクソマーズミッション2度目の探査機打ち上げを2022年に計画しており、定点観測を担う地表プラットフォーム「カザチョク」と探査車「ロザリンド・フランクリン」が2023年に火星へ着陸する予定です。

火星を周回する「トレース・ガス・オービター(TGO)」を描いた想像図(Credit: ESA/ATG medialab)

【▲ 火星を周回する「トレース・ガス・オービター(TGO)」を描いた想像図(Credit: ESA/ATG medialab)】

 

関連:火星の大地にぽっかり空いた大きな穴

Image Credit: ESA/Roscosmos/CaSSIS
Source: ESA
文/松村武宏

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください