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ダークエネルギーカメラが撮影した電波銀河「ケンタウルス座A」の姿

sorae.jp / 2021年9月4日 22時12分

電波銀河「ケンタウルス座A」(Credit: CTIO/NOIRLab/DOE/NSF/AURA)

【▲ 電波銀河「ケンタウルス座A」(Credit: CTIO/NOIRLab/DOE/NSF/AURA)】

こちらは南天の「ケンタウルス座」の方向およそ1200万光年先にある銀河「ケンタウルス座A」です。塵が豊富な暗いダストレーン(ダークレーン)が、明るく輝く銀河の中心部分を覆い隠すかのように取り巻いている様子が捉えられています。ダストレーンの上下の端には若く高温な青い星々の輝きが見えており、若い星が放射する紫外線によって電離した水素で赤く輝く星形成領域とともに、ケンタウルス座Aの広範囲で星形成活動が起きていることを示しています。

ケンタウルス座Aは大規模なジェット構造を持ち強い電波を放つ電波銀河に分類されています。米国科学財団(NSF)の国立光学・赤外天文学研究所(NOIRLab)によると、天の川銀河に比較的近くて明るい銀河であるケンタウルス座Aは、南半球の夜空で最も研究されている天体のひとつとされています。その中心部分は狭い領域から強い電磁波を放射する活動銀河核であることが知られていて、ジェットは太陽の約5500万倍の質量を持つ超大質量ブラックホールが噴出させていると考えられています。

▲ケンタウルス座Aの解説動画▲

ケンタウルス座Aのジェットの根元は楕円銀河「M87」の超大質量ブラックホールを観測したことで知られる国際共同プロジェクト「イベントホライズンテレスコープ(EHT)」によって高い解像度で観測されていて、その成果が2021年7月に発表されています(関連:銀河から噴出するジェットの根元が鮮明に! EHTによる成果が発表される)。EHTが捉えたジェットの根元は端の部分のほうが中央の部分よりも明るく、ブラックホールによって生成されるジェットを理解する上で重要な特徴とみなされています。

冒頭の画像はチリのセロ・トロロ汎米天文台にあるブランコ4m望遠鏡に設置されている「ダークエネルギーカメラ(DECam)」の観測データから作成されたもので、NOIRLabの今週の一枚「Spectacular Portrait of Centaurus A」(ケンタウルス座Aの壮観な肖像画)として2021年8月31日付で公開されています。

ダークエネルギーカメラは満月約14個分の広さ(3平方度)を一度に撮影できる巨大なデジタルカメラ(画素数約520メガピクセル)のような観測装置で、その名の通りダークエネルギー(暗黒エネルギー)の研究を主な目的として開発されました。ダークエネルギー研究のための観測は2013年から2019年にかけて実施されましたが、その後も運用が続けられています。

 

関連:夜空の一角にあふれる無数の銀河、ダークエネルギーカメラが撮影

Image Credit: CTIO/NOIRLab/DOE/NSF/AURA
PI: M. Soraisam (University of Illinois at Urbana-Champaign/NSF’s NOIRLab)
Image processing: T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF’s NOIRLab), M. Zamani (NSF’s NOIRLab) & D. de Martin (NSF’s NOIRLab)
Source: NOIRLab
文/松村武宏

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