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スペースX、民間人だけの宇宙飛行ミッション「Inspiration 4」の打ち上げに成功 3日間地球を周回

sorae.jp / 2021年9月17日 9時9分

スペースXは初の民間人だけをのせた有人宇宙船「Crew Dragon(クルードラゴン)」の打ち上げに成功しました。

打ち上げは日本時間9月16日午前9時2分に、アメリカ・フロリダ州にあるケネディー宇宙センター39A発射台で、ファルコン9ロケットを使用して行われました。気象条件による打ち上げの延期やロケット・宇宙船の機器トラブルもなく準備が進められ、当初予定した時間に打ち上げられました。軌道への投入にも成功し、クルードラゴンとして過去最高の高度575kmの軌道を飛行しています。今後3日間、地球の周りを周回し、船内では実験などを行う予定です。その後、フロリダ沖に着水します。なお現在のクルードラゴンの位置はスペースXの公式サイトで確認できます。

クルードラゴン宇宙船を搭載して打ち上げられるファルコン9ロケット(Credit: SpaceX Youtube)

【▲ クルードラゴン宇宙船を搭載して打ち上げられるファルコン9ロケット(Credit: SpaceX Youtube)】

このミッションは「Inspiration 4」と呼ばれており、アメリカにあるセント・ジュード小児研究病院の研究を支援する目的で行われます。宇宙船に搭乗するのは、決済処理企業Shift4PaymentsのCEOであるジャレッド・アイザック氏、看護師でがんのサバイバーであるヘイリー・アルセノー氏、地球科学者で2009年のNASA宇宙飛行士選抜ファイナリストのシアン・プロクター氏、元空軍でロッキードマーティンに勤務しているクリス・センブロスキ氏の4人です。またこのミッションを企画し、立ち上げたジャレッド氏はクルーそれぞれに役割を与えています。ジャレッド氏本人はLeadership(統率、リーダーシップ)、ヘイリー氏はHope(希望)、シアン氏はProsperity(繁栄)、クリス氏はGenerosity(寛大さ)です。

このミッションで使用されるクルードラゴン宇宙船は、今年5月初めに地球へ帰還した「レジリエンス」号を再利用した機体です。レジリエンス号にはJAXA宇宙飛行士の野口聡一飛行士が搭乗しました。機体の先方には「キューポラ」と呼ばれる全天360度を見渡せる透明のドームが取り付けられました。元々は国際宇宙ステーション(ISS)へのドッキングポートですが、このミッションではISSへドッキングしないためキューポラの取り付けが可能になりました。そして、その写真も先ほど公開され、すでに話題を呼んでいます。

クルードラゴンに取り付けられたキューポラ(透明なドーム状のもの)。ここから地球を眺める風景は壮観だろう。(Credit: SpaceX Twitter)

【▲ クルードラゴンに取り付けられたキューポラ(透明なドーム状のもの)。ここから地球を眺める風景は壮観だろう。(Credit: SpaceX Twitter)】

関連記事:スペースX、初の民間人だけの宇宙飛行ミッション「Inspiration4」 360度見渡せるドームを宇宙船に設置

Image Credit: SpaceX Youtube/SpaceX Twitter
Source: SpaceX/Space News
文/出口隼詩

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