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H-IIAロケット44号機の打ち上げは10月26日に1日延期 「みちびき」初号機後継機を搭載

sorae.jp / 2021年10月25日 17時0分

準天頂衛星システム「みちびき」初号機後継機の想像図(Credit: 内閣府宇宙開発戦略推進事務局)

【▲ 準天頂衛星システム「みちびき」初号機後継機の想像図(Credit: 内閣府宇宙開発戦略推進事務局)】

三菱重工株式会社は10月25日、「H-IIA」ロケット44号機の打ち上げ日時が2021年10月26日11時19分37秒に再設定されたことを発表しました。打ち上げ時間帯は同時刻~11時34分37秒までで、打ち上げ予備期間は10月27日~11月30日までとされています。

H-IIAロケット44号機はもともと10月25日に種子島宇宙センターから打ち上げられる予定でしたが、天候悪化が予想されたため、10月23日に延期が発表されていました。

H-IIAロケット44号機には内閣府の準天頂衛星システム(QZSS:Quasi-Zenith Satellite System)「みちびき」の初号機後継機が搭載されています。日本版GPSとも呼ばれる「みちびき」はアメリカのGPSと互換性があり、日本上空の滞在時間が長い特徴的な8の字型の準天頂軌道(QZS:Quasi-Zenith Orbit)に測位衛星を投入することで、都市部や山間部における測位精度を向上させることができます。

準天頂軌道は8の字型をとる(Credit: 「みちびきhttps://qzss.go.jp/overview/download/isos7j0000000bl4-att/qzss_pamphlet_201909a4.pdf)

【▲ 準天頂軌道は8の字型をとる(Credit: 「みちびきhttps://qzss.go.jp/overview/download/isos7j0000000bl4-att/qzss_pamphlet_201909a4.pdf)】

2018年11月1日のサービス開始から間もなく3年を迎える「みちびき」は、現在初号機から4号機までの4機体制で運用されていますが、ここに3機を追加した7機体制の構築に向けて準備が進められています。また、2010年9月11日に打ち上げられた「みちびき」初号機はすでに設計寿命の10年を超えていることから、2号機・4号機をベースに開発された「みちびき」初号機後継機が打ち上げられることとなりました。

なお、三菱重工では以下のURLにおいて打ち上げのライブ中継を予定しています。

・ライブ中継URL(YouTube):https://www.youtube.com/watch?v=HUj8VUfd3Cc

 

関連:H-IIAロケット44号機の打ち上げを10月25日に実施予定 準天頂衛星「みちびき初号機後継機」搭載

Image Credit: 内閣府宇宙開発戦略推進事務局
Source: 三菱重工 / 内閣府「みちびき」公式サイト
文/松村武宏

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