太陽でXクラスのフレアが発生、10月30日~31日にかけて通信・GPSに影響の可能性あり
sorae.jp / 2021年10月29日 21時14分
日本時間2021年10月29日未明、太陽で比較的規模が大きなXクラスの太陽フレアが発生しました。冒頭の画像はアメリカ航空宇宙局(NASA)の太陽観測衛星「ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー(SDO)」が日本時間10月29日0時37分に撮影した太陽の様子です。画像の中央下に明るい活動領域が見えていますが、今回のフレアはここで発生しました。ちょうど地球が正面に位置するタイミングです。
情報通信研究機構の宇宙天気予報センターによると、フレアの規模はX1.0で、日本時間0時17分~0時48分にかけて発生。X線強度がピークを迎えたのは0時35分とされています。29日1時頃にはフレアの発生に続いてコロナ質量放出(CME)が観測されました。放出されたコロナガスは30日午後から31日にかけて地球に到来すると予想されており、電離圏や地磁気が乱れることで通信・放送衛星の障害、GPSの測位誤差増大、短波通信の障害といった影響が生じる可能性があるとされています。
太陽の活動は約11年ごとの周期で変化することが知られていて、現在は2019年12月に始まった第25太陽活動周期における活動が進行中です。国立天文台によると、太陽では2021年7月3日にもXクラスのフレア(規模はX1.5)が発生しており、今回の太陽フレアは第25太陽活動周期では2回目となるXクラスのフレアとなりました。
なお、太陽の黒点で生じるフレアの規模はピーク時のX線強度に従って強いほうから順に「X」「M」「C」「B」「A」と定められていて、前後のクラスとは10倍の差があります。1859年9月に発生して当時の欧米の電信網に被害をもたらした通称「キャリントン・イベント」を引き起こした太陽フレアの規模は、X45とも推定されるほど大規模なものだったとみられています。
関連:太陽活動が低下したマウンダー極小期には前触れがあった? 年輪の高精度な分析が示唆
Image Credit: NASA/SDO
Source: NASA / 宇宙天気予報センター
文/松村武宏
この記事に関連するニュース
-
最大級の太陽フレアが7回連発 各地でオーロラ、北海道でも観測
毎日新聞 / 2024年5月11日 20時37分
-
最大クラスの太陽フレア連発 10日夜からGPSや無線の障害に注意
毎日新聞 / 2024年5月10日 20時20分
-
10日夜からGPS障害の恐れ…太陽活動が活発化、北海道でオーロラ見られる可能性も
読売新聞 / 2024年5月10日 18時46分
-
太陽フレア、3日間で5回の“Xクラス” NICT「早ければ10日午後6時ごろから影響」
ITmedia NEWS / 2024年5月10日 16時30分
-
最大規模の「太陽フレア」連続観測 11日に通信障害起こす磁気嵐、オーロラの可能性
産経ニュース / 2024年5月10日 12時58分
ランキング
-
1「5年間の"ポイ活"で645万獲得」主婦の驚く稼ぎ方 稼いだポイントで家族旅行して家もゲット!
東洋経済オンライン / 2024年5月12日 12時0分
-
2「料理に水道水をそのまま使う人」が多い都道府県は? 全国的には約6割が「そのまま使用」
オールアバウト / 2024年5月12日 11時50分
-
3月収50万円のサラリーマンが“月2000万円稼ぐ”までにやった「たった2つのこと」
日刊SPA! / 2024年5月12日 8時53分
-
4“激安焼肉食べ放題店”の元店員が暴露。「客に“得させないようにする”3つのワナ」
日刊SPA! / 2024年5月8日 15時54分
-
5ダイドー「樽缶コーヒー」終売の噂が拡散 担当者「終売の予定はございません」
ねとらぼ / 2024年5月12日 16時47分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください