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2億光年先の渦巻く星々。ブラックホール研究で撮影された渦巻銀河

sorae.jp / 2021年11月16日 21時0分

渦巻銀河「UGC 11537」(Credit: ESA/Hubble & NASA, A. Seth)

【▲渦巻銀河「UGC 11537」(Credit: ESA/Hubble & NASA, A. Seth)】

こちらは「わし座」の方向およそ2億3000万光年先にある渦巻銀河「UGC 11537」です。地球に正面を向けた銀河は「フェイスオン銀河」、真横を向けた銀河は「エッジオン銀河」と呼ばれることがありますが、UGC 11537は地球からはエッジオンに近い角度で見える位置関係にあります。

渦巻銀河の特徴である渦巻腕の平面的な広がりはわかりづらいものの、画像では多くの星が集まる明るい銀河バルジを中心に、若く高温な青い星が彩る渦巻腕や、塵が豊富なダストレーン(ダークレーン)の渦巻く様子が俯瞰するように捉えられているのが印象的です。

欧州宇宙機関(ESA)によると、この画像は遠方銀河に存在するとみられる超大質量ブラックホールの質量を調査する研究の一環として撮影されました。宇宙や地上の望遠鏡による観測データから天文学者が作成した銀河の星々の質量に関する詳細なモデルは、超大質量ブラックホールの質量を制約するのに役立つといいます。

また、画像にはUGC 11537と重なるように輝く2つの星をはじめ、十字形の光をともなう星が幾つか写っています。この光は望遠鏡の副鏡を支えるスパイダー(梁)で回折した光による「diffraction spike(回折スパイク)」と呼ばれるもので、地球に比較的近い天の川銀河にある星の周囲に見えています。これらの星は地球からはたまたま重なって見えているだけなのですが、まるでUGC 11537に華を添えているかのようです(参考:重なり合う星々の宝石のような輝き、ハッブルが撮影した“いて座”の球状星団)。

冒頭の画像は「ハッブル」宇宙望遠鏡の「広視野カメラ3(WFC3)」による可視光線と赤外線の観測データから作成されたもので、ハッブル宇宙望遠鏡の今週の一枚「A Spectacular Side-On Spiral」としてESAから2021年11月15日付で公開されています。

 

関連:ハッブル宇宙望遠鏡が撮影、柔らかに渦巻く“おとめ座”の渦巻銀河

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, A. Seth
Source: ESA/Hubble
文/松村武宏

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