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太陽系のすぐ近くに「海」が存在する可能性の系外惑星を発見

sorae.jp / 2021年12月29日 11時29分

水素の大気を持ち海が存在する系外惑星の想像図(Credit: ササオカミホ/SASAMI-GEO-SCIENCE, inc.)

【▲水素の大気を持ち海が存在する系外惑星の想像図(Credit: ササオカミホ/SASAMI-GEO-SCIENCE, inc.)】

東京大学は12月6日、東京大学や自然科学研究機構アストロバイオロジーセンターなどの研究者を中心とする研究チームが、系外惑星「TOI-2285b」を発見したこと発表しました。TOI-2285bは、太陽系から約138光年と近くにあり、表面に海(液体の水)が存在する可能性があるといいます。

TOI-2285bは、まずNASAのTESS宇宙望遠鏡(正式名称Transiting Exoplanet Survey Satellite)を使って発見されました。TESS宇宙望遠鏡は、NASAのケプラー宇宙望遠鏡の後継機で、トランジット法を使って全天において明るい恒星の周りを公転している系外惑星を探しています。ただ、この発見は解像度や観測期間の限界から新しい系外惑星の「候補」の発見に留まりました。

そこで、研究チームは、研究チームが開発した観測装置、マスカット(多色撮像装置MuSCAT)シリーズなどを配置した地上の3台の望遠鏡を連携させて、検証観測をおこない、世界に先駆けて、TOI-2285bが本物の系外惑星であることの確認に成功しました。日本の研究者達も頑張っています!

こうして発見された系外惑星TOI-2285bは、太陽系のすぐ近くにあり、その大きさは地球の1.7倍ほどになります。公転周期は27日ほどで、主星との距離は、地球から太陽までの距離の1/7ほどしかありませんが、主星の温度が3200℃ほどと比較的に低いために、主星から受ける日射量は地球が太陽から受ける日射量の1.5倍ほどにしかならないと見積られています。そのため、もし、そのコアの外側に水の氷の層が存在し、水素の大気に覆われている場合には、水の氷の一部が溶けて、その表面に海(液体の水)が存在する可能性があるそうです。

そして、研究チームによれば「TOI-2285bは太陽系のすぐ近くにあり、また、その主星は明るいため、その質量や大気の組成を調べることが十分可能」だそうです。

12月25日に打ち上げに成功したジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、系外惑星の大気の組成も調べることになっていますので、もしかしたら、TOI-2285bの大気中に水蒸気などが発見されるかもしれませんね。とても楽しみです!

 

Image Credit: ササオカミホ/SASAMI-GEO-SCIENCE, inc.
Source: 東京大学のプレスリリース
文/飯銅重幸(はんどうしげゆき)

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