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夜空の星はどれくらい見えますか? 世界同時観察キャンペーン開始

sorae.jp / 2022年2月5日 21時7分

オリオン座と流星(Credit: NASA/Bill Dunford)

【▲オリオン座と流星(Credit: NASA/Bill Dunford)】

あなたが住んでいるところでは、星はどれくらい見えるでしょうか。

街の灯りは私たちの生活に必要不可欠なものですが、過剰な光はエネルギーの無駄になるばかりでなく、人間や動植物に悪影響を与えると言われています。このような影響は「光害」(ひかりがい)と呼ばれていますが、光害によって夜空がどれくらい明るくなっているかを世界中で同時に観察する「Globe at Night」というキャンペーンが始まっています。

キャンペーンに参加するのは簡単で、決まった期間に夜空の星座を観察して、その見え方をスマートフォンやパソコンから報告するだけです。日本では「国際ダークスカイ協会 東京支部」(IDA)のWebサイトから日本語の画面で報告することができます(詳しいやり方もこちらで案内されています)。2019年のキャンペーンでは世界71か国から1万件以上の報告があり、2020年はそれを上回る97か国・3万件近い数に達したそうです。

キャンペーンでは観察する期間と星座が毎月決められており、2022年の最初は1月24日から2月2日まで、次は2月22日から3月3日までで、その期間に観察するのはオリオン座です。冒頭の画像のようにオリオン座の3つ並んだ星は見つけやすく、とっつきやすい星座と言えるかもしれません。

なお、今年の日程と星座の一覧はIDAのサイトに掲載されていますが、海外のGlobe at Nightのサイトでは南半球で参加する場合の星座も載っています。同じオリオン座でも南半球では上下がひっくり返ったように見えていたり、南十字星が観測対象になっていたりと、普段は意識しないような違いを見ることができます。

観察はあまり星が見えない都市部からでも可能で、さまざまな地点からの報告が貴重な情報になります。自宅の窓からでも、条件によっては観察できるかもしれません。まずはオリオン座の「三ツ星」を見つけるところから始めてみてはいかがでしょうか。

 

関連:夏の星空を楽しみながら「光害」の調査に協力できる取り組み

Source

Image Credit: NASA/Bill Dunford Globe at Night 国際ダークスカイ協会 東京支部

文/北越康敬

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