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ネコ好きが名付けた?「猫の足星雲」という広大な星形成領域

sorae.jp / 2022年2月22日 10時30分

VISTA望遠鏡が撮影したNGC6334「猫の足星雲」の赤外線画像(Credit : ESO/J. Emerson/VISTA)

【▲VISTA望遠鏡が撮影したNGC6334「猫の足星雲」の赤外線画像(Credit : ESO/J. Emerson/VISTA)】

2月22日は、知る人ぞ知る「猫の日」。

「ニャンニャンニャン」の語呂合わせで1987年に制定されたとのこと。さらに今年は2022年なので、「ニャン」が6つも並ぶことになり「スーパー猫の日」などと呼ばれているようです。

猫好きにとっては、猫の足や肉球はたまらなく可愛いものです。そんな猫の足が宇宙にもあることをご存知ですか?

それが冒頭の画像のNGC6334です。別名「猫の足星雲」。

2月22日は日本語の語呂合わせなので、日本でしか通用しない猫の日ですが、この猫の足星雲は、ヨーロッパ南天天文台でも「Cat’s Paw Nebula」として紹介されているので、欧米でも通用しているようです。

ところで、NGC 6334 の実体はと言うと、さそり座の方向、地球から約5500光年の距離にある広大な星形成領域で、ガス雲全体の大きさは約50光年。天の川銀河の中で、最も活発に若い大質量星が誕生している場所の一つです。中には太陽の10倍近い質量の星もあり、そのほとんどがここ数百万年の間に誕生したものだとのこと。

画像は、チリのパラナル天文台に設置されたVISTA望遠鏡によって撮影された赤外線画像です。ただ、この画像が猫の足に見えるかと言われると、微妙かもしれません。でも、猫の足星雲と名付けた人はきっと無類の猫好きだったにちがいありません。星雲が猫の足に見えてしまうのですから。

 

関連:46億光年離れた宇宙でニヤリと笑う「猫」の正体

Source

Image Credit:ESO/J. Emerson/VISTA ESO - VISTA’s infrared view of the Cat’s Paw Nebula*

文/吉田哲郎

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