中国、リモートセンシング衛星「遥感34号02」の打ち上げに成功。一帯一路建設に貢献
sorae.jp / 2022年3月22日 11時17分
中国は現地時間3月17日にリモートセンシング衛星「遥感34号02」の打ち上げを実施しました。中国の宇宙開発を主導する中国航天科技集団有限公司(CASC)によると、衛星は予定の軌道に投入されたということです。
衛星を搭載した「長征4C」ロケットは、中国北西部の酒泉衛星発射センターから中国標準時2022年3月17日15時9分に打ち上げられました。今回は長征ロケットシリーズにとって411回目の打ち上げとなりました。
CASCによると、上海航天技術研究院(SAST)が開発した遥感34号02は、国土調査・都市計画・道路設計・作物収穫量の推定・防災や減災などに用いられるということです。また、中国が中心となって進めている欧州と中国を結ぶ経済圏構想「一帯一路」の建設にも情報を提供するとされています。
中国は2006年から遙感シリーズの打ち上げを行っています。衛星の名称である「遙感」は中国語で「リモートセンシング」を意味しますが、一部の専門家からは事実上の偵察衛星だと考えられています。CASCによれば、今回打ち上げられた衛星は2021年4月30日に打ち上げられた「遙感34号」とネットワーク形成をして観測を行うということです。
関連記事:中国、「遥感34号」の打ち上げ成功 長征4Cは30日間で3回の発射となる
なお、今回のミッションで使用された長征4CはSASTが開発したロケットで、全長約45m・直径約3.35mの3段式ロケットです。長征4Cは多数の衛星の同時打ち上げに対応しており、高度700kmの太陽同期軌道に最大3トンのペイロード(搭載物)を投入する能力を持つということです。
Source
Image Credit - CASC CASC - 长四丙成功发射遥感三十四号02星 SAST - 一定赢!长四丙成功发射遥感三十四号02星 SpaceNews - China launches second Yaogan-34 reconnaissance satellite NASASpaceFlight.com - China launches Yaogan 34-02 and tests third stage capabilities文/sorae編集部
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