準天頂衛星「みちびき」初号機後継機の運用始まる。初号機は信号送信停止
sorae.jp / 2022年3月31日 11時45分
内閣府宇宙開発戦略推進室は3月25日、準天頂衛星「みちびき」初号期後継機の運用を2022年3月24日から開始したと発表しました。同衛星の運用開始に伴い「みちびき」初号機は3月25日に信号の送信を停止し、待機運用に移行したということです。
「みちびき」は内閣府が運用する準天頂衛星システム(QZSS:Quasi-Zenith Satellite System)で、衛星は日本上空の滞在時間が長い八の字型の「準天頂軌道」に投入されています。「みちびき」はアメリカが運用する衛星測位システム「GPS」とも互換性があり、都市部や山間部での安定した測位に貢献しています。
内閣府によると、日本時間2021年10月26日に打ち上げられた「みちびき」初号機後継機は同年11月2日までに所定の準天頂軌道へ移動し、搭載機器や性能の確認が行われていました。その後は同年12月10日に搭載機器の確認が完了し、2022年1月31日からは試験信号の送信が始まっていました。
「みちびき」は2010年に初号機の打ち上げが成功し、2017年に2〜4号機が打ち上げられて4機体制になりました。今回運用が開始された初号機後継機は、設計寿命が10年の初号機を置き換えるために、2号機と4号機を元に開発されました。なお、内閣府は2023年までに「みちびき」の7機体制を目指しており、測位精度向上や「みちびき」単独での位置情報取得が実現する予定です。
関連:準天頂衛星「みちびき」初号機後継機、打ち上げ成功 来年3月から運用開始
Source
Image Credit: みちびきホームページ 内閣府 -「みちびき初号機後継機(QZS-1R)」サービス開始および「みちびき初号機(QZS-1)」信号送信停止について 内閣府 -「みちびき初号機」の信号送信停止のお知らせ文/出口隼詩
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