アンドロメダ銀河で新たな星が作られる場所 可視光と赤外線で捉えた興味深い画像
sorae.jp / 2022年5月29日 20時52分
アンドロメダ銀河(M31)は、250万光年の距離にある渦巻銀河で、その美しい姿は誰もが知っています。
このアンドロメダ銀河の画像は、2022年5月23日付けのAPOD(Astronomy Picture of the Day)で紹介された画像です。現在アンドロメダ銀河に存在する星の場所だけでなく、これから星ができる場所も示しています。
宇宙と地上の望遠鏡による画像を組み合わせて、可視光とその外側(赤外線)の波長による興味深い合成画像を作成しました。
可視光は、ハッブル宇宙望遠鏡、すばる望遠鏡、キットピーク国立天文台にあるメイヨール望遠鏡によって撮影され、現在の星の場所が白と青の色調で表現されています。
赤外線は、NASAのスピッツァー宇宙望遠鏡が撮影した画像で、将来アンドロメダ銀河で星が作られる場所を示しており、オレンジ色で強調されています。
赤外線は、アンドロメダ銀河の渦状腕に沿って流れる、星によって暖められた巨大なダストレーンを追跡しています。このダストは、銀河内に存在する膨大な星間ガスであり、将来の星を作るための原料となります。
これらの新しい星は、今後1億年以上かけて形成されると考えられており、アンドロメダ銀河が天の川銀河と合体する約50億年後には、確実に形成されているはずです。
source
Image Credit: NASA, NSF, NOAJ, Hubble, Subaru, Mayall, DSS, Spitzer; Processing & Copyright: Robert Gendler & Russell Croman APOD文/吉田哲郎
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