同じ世代の星ばかり? 謎めいた球状星団「Ruprecht 106」
sorae.jp / 2022年6月7日 21時6分
こちらは「ケンタウルス座」の方向にある球状星団「Ruprecht 106」(ループレヒト106)です。
球状星団とは、数万~数百万個の恒星が球状に集まっている天体のこと。天の川銀河ではこれまでに150個ほどの球状星団が見つかっています。色とりどりに輝く宝石のような星々が視野一面に散りばめられた球状星団には、銀河とはまた違った美しさを感じます。
画像を公開した欧州宇宙機関(ESA)によると、球状星団を構成する星々は年齢や化学組成が異なる2つ以上の世代に分かれていることが近年の観測によって判明しています。ところがごく一部ではあるものの、同じ世代の星々だけで構成されているとみられる球状星団もあるといいます。このような少数派の球状星団を、ESAは“謎めいた球状星団(Enigmatic Globular Cluster)”と表現。Ruprecht 106もそんな謎めいた球状星団のひとつとして、研究者の観測対象になっています。
冒頭の画像は「ハッブル」宇宙望遠鏡に搭載されている「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」使って取得された画像(可視光線と近赤外線のフィルターを使用)をもとに作成されたもので、ハッブル宇宙望遠鏡の今週の一枚として2022年6月6日付で公開されています。
関連:88星座の中の鳥は9つ。つる座の銀河をハッブルが捉える
Source
Image Credit: ESA/Hubble & NASA, A. Dotter ESA/Hubble - Hubble Investigates an Enigmatic Globular Cluster文/松村武宏
この記事に関連するニュース
-
緻密で柔らかそうな印象の渦巻銀河「NGC 2090」 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影
sorae.jp / 2024年11月25日 21時46分
-
どこかに写っている超新星 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した棒渦巻銀河「NGC 1672」
sorae.jp / 2024年11月6日 21時47分
-
ハッブル宇宙望遠鏡が撮影 2021年と2023年に超新星が見つかった渦巻銀河「NGC 4414」
sorae.jp / 2024年11月2日 18時41分
-
じーっと見つめる目のような相互作用銀河 ハロウィンにあわせNASAやESAが紹介
sorae.jp / 2024年11月1日 16時58分
-
ウェッブ宇宙望遠鏡が観測した小マゼラン雲の散開星団「NGC 602」
sorae.jp / 2024年10月28日 20時57分
ランキング
-
1知っておくと便利「つらい咳」を止めるツボと食材 漢方に詳しい薬剤師が紹介する咳止め漢方3種
東洋経済オンライン / 2024年11月27日 12時30分
-
2密室のコックピットで!? 戦闘機パイロット襲った「大トラブル」いまだ完全解決できない切実な課題とは
乗りものニュース / 2024年11月27日 7時42分
-
3斎藤元彦知事“火に油”の言い逃れ…知事選でのPR会社「400人分の仕事はボランティア」の怪しさ不自然さ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月27日 10時46分
-
4全国で販売「カシューナッツ」に“鎮痛剤”混入…… 「深くお詫び」 3万5000袋回収、企業が謝罪
ねとらぼ / 2024年11月27日 8時0分
-
5とんでもない通帳残高に妻、絶句。家族のために生きてきた65歳元会社員が老後破産まっしぐら…遅くに授かった「ひとり娘」溺愛の果て
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月21日 8時45分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください