弁護士が選ぶ、リアルに罪深いアニメキャラクターランキング大発表！【前編】

世界に誇る、日本の漫画・アニメキャラクターたち。海賊として様々な世界を冒険したり、怪盗としてあらゆる財宝を華麗にゲットしたり、そして時には殺し屋として、ハードボイルドな一面を見せてくれたり……。原作の枠を越えて活躍する彼等は、その勇姿で多くのファンをいつもワクワクさせてくれます。かくゆう私も、そんなファンのひとり。しかし、犯罪は犯罪。もし彼らが現代日本で大暴れしたとしたら、もっともワルなのは……一体、誰なのでしょうか？今回エントリーしてくれた７作品について佐藤大和弁護士に聞いてみました！
■泥棒が主人公のアニメ『キャッツ・アイ』
■海賊が主人公のアニメ『ONEPIECE』
■殺し屋が主人公のアニメ『シティーハンター』、『ゴルゴ13』
■死神を使う主人公のアニメ『DEATH NOTE』
■交通法規違反ばかりする主人公のアニメ『頭文字D』『湾岸MIDNIGHT』
※以下本文には各作品のネタバレが含まれますので、原作未読の方は注意して下さい。

■一番罪深いのはどのアニメのキャラクターたちでしょうか？

むむむ、なかなか難しい質問ですね（苦笑）。
でも、こういう質問は、アニメ・漫画大好きの筆者としては「オラ、ワクワクすっぞ（孫悟空風に）」と言いたくなります。
はい、では、一作品ごとに解説していきましょうか。
※全てアニメ・漫画の世界ですが、もし日本国内で同じ犯罪が起きた場合を想定しています。

■泥棒が主人公のアニメ『キャッツ・アイ』

この主人公たちは、絵画や宝石といった高価なものを予告した上で盗みをしますね。法律上は、窃盗罪や強盗罪（怪我をさせたら強盗致傷罪）、住居侵入罪等になります。

■海賊が主人公のアニメ『ONEPIECE』

皆さんご存知の国民的アニメ。ちなみに筆者は「NARUTO」派です。なぜ質問にナルトがないのか・・・（怒）。
さて、海賊は、基本的にお宝を奪っているため、法律上は強盗罪等になりますね。でも、このアニメの海賊たちは、あまりお宝を奪っていないため（筆者の記憶では）、窃盗罪や器物損壊（建造物損壊）罪、傷害罪、公務執行妨害罪（海兵に対して）、決闘罪（ウソップとの決闘は泣けましたね）などが多いと思います。

他にも連載が１７年も続いていれば、犯罪のオンパレードははず。でも主人公たちはおそらく人を殺していないはずなので殺人罪にはならないと思います（筆者の記憶では・・・）。エースが殺されたときには涙が出ましたが・・・。