10月からネット上での商取引に対して、海外企業も消費税8%の対象に!
相談LINE / 2015年10月7日 19時0分
10月1日から、以下のような電子商取引に対する消費税の取扱いが大きく改正されています。従来、インターネットを活用したコンテンツのダウンロードサービスなどは、サービスを提供する側が日本に住所等があるか、をベースに課税を考えていたのですが、改正によりサービスの提供を受ける側が日本に住所等があるかをベースに消費税を考えることになります。
■対象となる電子商取引の一例
【対象となる電子商取引の一例】
(1)リスティング広告
(2)ネット経由での音楽やPDFなどのダウンロード
(3)ネット経由でのスカイプ英会話などのコンサルサービス
消費税は国内で行う取引に対して課税されますので、改正前はサービスを提供する側が外国法人であれば原則として国外の取引として消費税はかからず、改正後は日本でサービスの提供を受ければ、消費税がかかることになります。
■改正された理由とは?!
具体例を見ていきましょう。
従来、出版業者から電子書籍の販売について、日本企業が外国企業に比して不利な状況にある、と指摘されていました。
例えば、アマゾンで電子書籍を購入する場合、アマゾンは外国企業ですから消費税はかからなかったのですが、日本企業が電子書籍を販売する場合には、その逆に消費税がかかります。このため、アマゾンよりも日本企業からダウンロードした方が、消費税分価格は大きくなってしまう、という問題がありました。
電子商取引はインターネットを活用するものですから、世界中からサービスを受けることが可能です。このような問題が起こらないよう、サービスの提供を受ける納税者が日本かどうか、という観点から消費税の課税を考えることにしたのです。こうすれば、外国企業に比べて日本企業が不利になる、ということは基本的にはなくなります。
■新しい計算方法なども採用
とはいえ、電子商取引については、所得を申告しないことも多いといわれています。
消費税についても同様で、このような改正を実施しても、外国企業に対しては日本の税務調査がやりづらいこともあり、日本に対して電子商取引のサービスの提供を行う外国企業が申告するとは思えません。
このあたり、財務省も十分に考えており、電子商取引の消費税を適正に納税させる方策として、リバースチャージ方式と登録国外事業者制度が新しく創設されています。(次回に続く)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
相続税の申告期限は10ヵ月だが…「8,200万円はすべて長男へ」と遺言が。不満を持った二男が「遺留分請求」→驚愕の結果【弁護士が解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月10日 14時45分
-
相続税の「無申告」…バレた場合の恐ろしい3つのペナルティ【税理士が解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月7日 9時15分
-
相続税の申告が終わったが…「申告漏れ」が発覚!まさかの場合の対処法と恐ろしいペナルティ【税理士が解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月6日 9時15分
-
国外購入物品携行時のVAT免税基準額を2025年1月から引き下げ(スイス)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年10月28日 0時30分
-
欧州各国の課税強化で超富裕層の国外脱出が相次ぐなか、税優遇措置でお金持ちを受け入れる「スイス」の狙い
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年10月27日 11時15分
ランキング
-
1ローソンストア100「だけ弁当」第12弾は「イシイのミートボール」とコラボした「だけ弁当(イシイのミートボール)」
食品新聞 / 2024年11月23日 20時40分
-
2副業を探す人が知らない「看板広告」意外な儲け方 病院の看板広告をやけにみかける納得の理由
東洋経済オンライン / 2024年11月23日 19時0分
-
3【独自】所得減税、富裕層の適用制限案 「103万円の壁」引き上げで
共同通信 / 2024年11月23日 18時57分
-
4「中間管理職を減らしたい」企業の盲点 リストラで起こる、3つのリスクに備えよ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月24日 8時0分
-
5《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン / 2024年11月23日 16時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください