「エコノミー運賃+1000円」でフルフラットのビジネスクラスに乗れる裏ワザ

日刊SPA! / 2019年2月26日 15時52分

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JAL3007便のクラスJの座席

 国際線でも中長距離路線を中心に投入されているフルフラットのビジネスクラス。フライト中は完全に横になって寝ることができるため、快適度は狭いエノコミークラスとは比べるまでもない。

 ただし、会社が払ってくれる出張ならともなく、自腹でビジネスクラスに乗れるだけの余裕がある人はそう多くないはずだ。

◆国内線でもフルフラットのビジネスクラスがある?

 例えば、JALビジネスクラスの東京~ロサンゼルス往復の場合、最も安い「おトクなスペシャル運賃」(2~3月搭乗分)でも35万4000円。割引運賃でかなり安くなっているとはいえ、庶民が手に届く金額ではない。

 だが、そんなフルフラットのビジネスクラスが国内線の一部の便にも運用されている。限られた機材を有効活用したい航空会社の事情があるようだが、運賃は通常の国内線と同じ。これを利用しない手はないだろう。というわけで実際に乗ってみた。

 今回搭乗したのは、成田→大阪(伊丹)行きのJAL3007便。機材は出発日によって異なるようだが、ビジネスクラスは「クラスJ」扱いになっており、エコノミー運賃+1000円と大変リーズナブルだ。

 ちなみに成田空港のJAL国内線の保安検査場があるのは第2ターミナルの2階の奥まった場所。国際線とは別フロアのため、初めて利用する人にとっては少しわかりにくい。

 検査場を抜けてすぐの場所にJALのサクララウンジがあるが、クラスJの乗客は利用対象外。JALは上級会員でもなかったため、残念ながら中に入ることはできなかったがサンドウィッチなどの軽食が用意されているほか、シャワールームも完備されている。

 先日利用したANAの国内線兼用のアライバルラウンジもそうだったが、成田はJALも他の空港の国内線ラウンジよりも充実しているようだ。

 搭乗口はラウンジの近くにもあったが、この日のJAL3007便は歩いて10分ほどの離れた場所にあるゲート。着くとすでに搭乗が始まっており、機内に入り前方のクラスJ用の席に案内されると、そこは各座席がボックス状の半個室になったビジネスクラス仕様のシートが並んでいる。以前、CMで紹介されていた本来のクラスJのシートよりもはるかにゴージャスだ。

◆寝具はないけど、横になれるのは快適!

 ほかのクラスJの乗客たちも想定していなかったか、「まさかフルフラットとは思っていませんでした」と興奮気味で語っていたのは海外旅行先から帰国し、同便に乗り継いだ男性。また、ビジネスマンらしき別の男性客は、スマホで機内や座席を撮影しまくっていた。

 あくまでクラスJ扱いなのでウエルカムドリンクや機内食も当然なし。通常の国際線のフルフラットシートでは各座席に用意されている枕や掛布団などの寝具はなかったが、離陸後ベルトサインが消えた後は座席をフルフラットモードに。CAさんにブランケットを持ってきてもらい、それを毛布代わりにして仮眠。

 すぐに着陸に向けて降下を始めたため、横になれたのは30分程度だったが、リクライニングを倒さなくてもシート幅がゆったりしているので窮屈さはまったくない。

 東海道新幹線のぞみ号のグリーン車も座り心地は申し分ないが、さすがにフルフラットのビジネスクラスに勝てない。しかし、料金は普通運賃で片道2万6750円で、東京~新大阪ののぞみ号指定席の片道1万4450円よりは高い。

 だが、クレジットカード機能付きの『JALカード』を持っていれば、同カード所有者を対象に発売されている「ビジネスきっぷ」が1万7650円で発売しており、当日でも購入可能。のぞみ号のグリーン車が1万9230円なので、都内から成田の交通費を合わせて考えれば金額的にはいい勝負だ。

◆JALならホームページ上で国際線仕様の機材か見極めが可能!

 なお、JALの場合は成田~伊丹以外にも成田~中部などの複数の路線で国際線仕様の機材が運航されている。ただし、毎日飛んでいるとは限らないため、JALのホームページなどで確認するのがいいだろう。

 通常のクラスJは予約画面のロゴが赤地の白抜きになっているが、国際線の機材を使用する場合は白地に赤字のJになっている。ANAでも国際線用の機材が一部区間で飛んでいるがホームページ上で見極めるのが難しく、料金的にクラスJより高額なプラミアムクラス扱いのため、これに限っていえばJALのほうがお得だ。

 国内線でフルフラットのビジネスクラスを体験したい人にはオススメ。わずか1時間ちょっとの短すぎる空の旅だが、優雅なひとときを過ごすことができるはずだ。<TEXT/高島昌俊>

【高島昌俊】

フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。先日、この旅から帰国したばかりだが、早くも別ルートでの世界3周目に行こうか思案中。

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