家に泊まっても性行為OKじゃない?男女の性的合意のズレを考える

日刊SPA! / 2019年3月5日 15時54分

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「女性からサシ飲みに誘われた」「『酔っちゃった』と甘えてきた」――。女性の振る舞いから「今夜は最後までイケるかも?」と期待してしまったことは誰しもあるはず。

◆性的同意を取るってどういうこと?

 だが、20~35歳の女性300人に調査した結果、19.6%の女性が、男性からの誘いを「(嫌だったのに)断れなくて後悔したことがある」「断ったのに強引に最後までされたことがある」と回答。女性側もOKだと男性が思い違いしたままことに及び、辛い思いをさせている可能性すらあることがわかった。

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<女性300人に聞いた! 性行為のとき相手にはっきりOKと伝える?>

・はっきりOKと伝える 25.8%

・NOと言わなければOK 39.3%

・嫌がるふりをすることがある 15.3%

・断れなくて後悔したことがある 16.3%

・断ったのに強引にされたことがある 3.3%

 OKかどうかはっきりと伝える女性は25.8%にとどまった。NOと言わなかったからといってOKではなく、嫌だけど断れなかった女性も多いのだ

※20~35歳で男性経験3人以上の女性300人にインターネット調査(2月1日~19日)

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 週刊SPA!が昨年12月に掲載した記事「ヤレる女子大生ランキング」が今年1月、多くの非難を受けた。

 世間を騒がせた原因の一つはこうした性的同意(性的な行為に及ぶ際にお互いの同意を得ること)に対する認識のズレだといえる。SPA!に抗議し、編集部との会談に臨んだ学生団体・Voice Up Japanのメンバーは

「年上男性が若い女性と付き合いたいと考えること自体は否定しませんが、属性や振る舞いで『ヤレる』と判断するのは、女性をちゃんと人として見ていない。

 それに『男は押しが強いほうがモテる。お伺いを立てるなんてカッコ悪い』というのは時代遅れで勘違い。若い女性より社会的立場が強い年上男性からの誘いは、ハラスメントと紙一重です。おじさん世代こそ逐一相手の意思を確認して丁寧に接したほうがモテると思いますよ」

 と話す。

 性的同意のガイドブックを作成した学生団体・Genesis(ジェネシス)共同代表の高島菜芭氏は「性的同意のチェックリストをSNSにアップした際は、『現実的じゃない』『これじゃ何もできない』と、男性から多くの反発もありました。でも、まずは知ってもらって考えてもらうことが第一歩」と話す。

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“性的同意を取るって、どういうこと?

  チェックはいくつ入りますか?

□ check 1 二人きりでデートに行くことは、性行為を前提としている

□ check 2 キスをしたら、性行為をしてもいい

□ check 3 相手がイヤと言っていても、「イヤよ、イヤよ、も好きのうち」なので性行為をしていい

□ check 4 相手がイヤと言ってなかったら、性行為もOKのサインである

□ check 5 酔った勢いで、性行為に及ぶのはしかたがない

□ check 6 互いに成人していれは性行為の際に同意を求める必要はない

□ check 7 家に泊まるのは、性行為をしてもいいというサインだ

□ check 8 付き合っていれば性行為をするのは当たり前だ

□ check 9 同じ相手に毎回、性行為の同意を取る必要はない

□ check 10 ナイトクラブに来る人は出会いや性的交遊を求めて来る人が多いので性行為に際して同意を取る必要はない

【Notice!】要注意!一つでもあてはまるなら、“性的同意”は取れていないということ!

※ 高島氏が京都市男女共同参画推進協会と作成した「ジェンダーハンドブック」より

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 確かに、チェックリストを読めば、「ここまでしないとダメなの?」と思う男性読者は多いだろう。

 だが、女性側の本音を聞くと、いかに男性の考える「同意の上だった」が、都合の良い解釈かがわかる。お互いの同意がいかに大事か改めて考えてみてほしい。

【高島菜芭氏】Genesis共同代表

京都大学でジェンダー、政治哲学を学んだ後、性教育NGOで働く。セクシーに性的同意を取る文化をつくるために活動中

<取材・文/週刊SPA!編集部 アンケート協力/エコンテ>

※週刊SPA!3月5日発売号より

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