PS移籍のFF7が爆発的に売れたのはいつ? 平成ゲームシーン回顧録<平成8年~平成14年>

日刊SPA! / 2019年3月10日 8時30分

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ニンテンドーゲームキューブ

◆ゲームコラムニスト・卯月鮎の絶対夢中★ゲーム&アプリ週報

 前回のコラムでは、平成元年から平成7年までのゲームシーンを振り返りましたが、今回は平成8年から平成14年まで。次世代機戦争に決着がつき、ソニーvs任天堂の構図が確立されていった時期です。

◆平成8年(1996年)

 平成8年はアトランタ五輪が開催された年。マラソン銅メダルの有森裕子選手が「初めて自分で自分をほめたいと思います」と語り、流行語になりました。国内では棋士の羽生善治さんが史上初の七冠を独占。この年の年末商戦にバンダイから発売された「たまごっち」が社会現象となりました。

 ゲーム界では6月に任天堂が家庭用ゲーム機「NINTENDO64」を発売。ロムカセットにこだわりながら、他社の“次世代機”を上回る高スペックで勝負をかけます。また、『ポケットモンスター 赤・緑』が口コミで広まりゲームボーイ人気が復活! PS1の初代『バイオハザード』もジワジワ売れ続け、サバイバルホラーというジャンルを確立しました。

そのほかの注目のヒットゲーム

・パラッパラッパー(プレイステーション)

・サクラ大戦(セガサターン)

・マリオカート64(NINTENDO64)

・ミニテトリン(キーホルダー電子ゲーム)

◆平成9年(1997年)

 平成9年は、神戸連続児童殺傷事件が発生した年。山一證券を筆頭に金融機関の破綻も相次ぎました。11月にはサッカー日本代表が悲願のW杯初出場を決定(ジョホールバルの歓喜)。小説は『失楽園』がベストセラーに。

 PSへの移籍が話題となった『ファイナルファンタジーⅦ』が1月に発売され、エアリス騒動もありつつ、爆発的なセールスを記録。PSが次世代機戦争の覇者となり、この後、任天堂との争いが続いていきます。アーケードでは『beatmania』が稼働を開始。音楽ゲームブームに先鞭を付けました。業界的な話題としては、セガとバンダイの合併話が一時持ち上がるも、結局は破談となっています。

そのほかの注目のヒットゲーム

・テイルズ オブ デスティニー(プレイステーション)

・I.Q(プレイステーション)

・スターフォックス64(NINTENDO64)

◆平成10年(1998年)

 平成10年は冬季長野五輪が開催された年。スキージャンプの原田雅彦選手の「船木ぃ~」が今でも耳に残っています。アップルの「iMAC」が発売され、スケルトン仕様が流行り出したのもこの年。また、CD生産枚数が史上最高を記録。椎名林檎さん、浜崎あゆみさん、宇多田ヒカルさんがデビューしました。

 平成10年は、セガが「ドリームキャスト」を発売。CMの「湯川専務」が体を張って起死回生を狙ったものの……。ドリームキャストはモデム標準搭載で、オンラインプレイ時代を見据えた先進的なハードでした。PSでは、小島秀夫監督の『メタルギア ソリッド』が国内外でスマッシュヒット。NINTENDO64では、シリーズ初の3D作品『ゼルダの伝説 時のオカリナ』がリリース。ポリゴンを使用したゲームが洗練されてきた時期でした。

そのほかの注目のヒットゲーム

・バイオハザード2(プレイステーション)

・ゼノギアス(プレイステーション)

・ピカチュウげんきでちゅう(NINTENDO64)

◆平成11年(1999年)

 1999年(平成11年)は恐怖の大王が降ってこなかった年。社会人にとっては、コンピュータが誤作動すると言われていた2000年問題のほうが深刻でした。ソニーが犬型ロボット「AIBO」を発売。また、「動物占い」や「だんご3兄弟」もブームになりました。

 ゲームボーイの生みの親・横井軍平氏が開発に参加した携帯ゲーム機「ワンダースワン」がバンダイから発売。一方、任天堂はNINTENDO64向けの周辺機器「64DD」をリリース。ファミコンに対するディスクシステムのような存在でしたが、普及には至らず……。ソフトに目を向けると初代『ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ』が口コミでロングセラーに。PSでは学園ものの『ファイナルファンタジーⅧ』が話題となりました。その頃、ドリームキャストでは『シーマン』が毒づいていました。

そのほかの注目のヒットゲーム

・スペースチャンネル5(ドリームキャスト)

・俺の屍を越えてゆけ(プレイステーション)

・Kanon(PC)

◆平成12年(2000年)

 平成12年は、シドニー五輪が開催され、柔道の田村亮子選手やマラソンの高橋尚子選手が金メダルを獲得しました。慎吾ママの「おっはー」が大流行。“ネオむぎ茶事件”によって、インターネット上の巨大掲示板の存在が一般に認知され始めた頃でもあります。ヒット曲はサザンオールスターズの『TSUNAMI』。

 ゲーム界では、平成12年3月4日に満を持して「PS2」が発売(ローンチは『リッジレーサーV』など)。話題の映画『マトリックス』のDVDが再生できることも後押しとなって、比較的安価なDVDプレイヤーとしても人気を博しました。遅れてきた大作『ドラゴンクエストⅦ エデンの戦士たち』がPS1で8月にリリース。SMAP出演のCMも話題に。約400万本のセールスを記録し、PS1ソフトでは最高の売り上げとなっています。

そのほかの注目のヒットゲーム

・ファイナルファンタジーⅨ(プレイステーション)

・高機動幻想ガンパレード・マーチ(プレイステーション)

・ゼルダの伝説 ムジュラの仮面(NINTENDO64)

◆平成13年(2001年)

 平成13年は、アメリカ同時多発テロ事件で世界が揺れ動いた年。日本では小泉内閣が誕生し、「聖域なき構造改革」の嵐が吹き荒れました。映画は『千と千尋の神隠し』が日本国内での興行収入304億円と、歴代ランキングトップに輝いています。

 ゲーム界では、任天堂が3月に携帯ゲーム機「ゲームボーイアドバンス」、9月に据置機「ニンテンドーゲームキューブ」をリリース。ゲームキューブは任天堂としては初のディスクメディアハードでしたが、販売台数は世界累計2174万台とやや苦戦を強いられました。セガがドリームキャストの製造を打ち切り、家庭用ゲーム機事業から撤退、SNKが倒産するなど衝撃のニュースもありました。PS2では『鬼武者』や『ファイナルファンタジーX』がミリオンを達成。『ピクミン』のCMソング「愛のうた」がまさかのヒットに。

そのほかの注目のヒットゲーム

・ICO(プレイステーション2)

・どうぶつの森(NINTENDO64)

・セガガガ(ドリームキャスト)

・逆転裁判(ゲームボーイアドバンス)

◆平成14年(2002年)

 平成14年は、日韓W杯の年。カメルーン代表のキャンプ地となった中津江村が注目されました。アゴヒゲアザラシのタマちゃんが多摩川に出没したのもこの年。『ハリー・ポッターと賢者の石』とその続編3冊が書店を席巻しました。

 任天堂とソニーの二強体制に新たな挑戦者として参戦したのがマイクロソフトの「Xbox」。LAN端子を標準搭載し、ブロードバンド接続に対応したハードがこの年、日本上陸を果たしました。また、PS2ではディズニーとスクウェアがコラボした『キングダム ハーツ』が誕生。この後、コラボという手法はメジャーになっていきます。シリーズ初のMMORPGとなった『ファイナルファンタジーXI』もこの年サービスを開始。PCでは『ラグナロクオンライン』がスタート。オンラインでのゲームプレイが徐々に浸透しつつありました。

そのほかの注目のヒットゲーム

・ゼルダの伝説 風のタクト(ゲームキューブ)

・ポケットモンスター ルビー・サファイア(ゲームボーイアドバンス)

・ひぐらしのなく頃に(PC)

 次回は、平成15年(2003年)~平成22年(2010年)まで。ついに体を使って遊ぶゲーム機「Wii」が登場!

【卯月鮎】

ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲームの紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。著作には『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)がある。ウェブサイト「ディファレンス エンジン」

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