40歳手前でした転職が大失敗。平社員のまま55歳に…

日刊SPA! / 2019年3月19日 8時54分

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「昔は同僚とよく飲みに行っていましたが、今はほとんどない。年下の上司も増えて、飲んでも微妙な空気になるんです」(染谷さん)

「ギリギリ逃げ切れるはず!」。そんな楽観的な見方をしがちな50代だが、少し目を凝らせば、すぐそこは阿鼻叫喚の地獄絵図。30代で年収600万円オーバーするも、順風満帆な人生から一転して負け組への転落。それは明日の我が身なのだ。彼らに一体何が起こったのか? その一部始終を明らかにする!

◆小泉内閣の転職ブームに乗っかるも、管理職→万年平社員

年収600万円→40歳で転落→年収400万円

染谷幸太郎さん(仮名・55歳・既婚)カーディーラー

「40歳手前で『このまま会社にしがみついていていいのか?』と悩んでいたとき、周囲が次々に転職していき、動かなければ取り残される流れがありました」

 そう語る染谷さんは前職もカーディーラー。30代で係長となり年収は600万円。人間関係も良好で働きやすかったが、会社の事業縮小で雰囲気が一変したという。

「『誰々がクビになるらしい』などの噂が一気に広まり、そこからは疑心暗鬼ですね。当時の小泉首相が『能力を伸ばすためには転職を』という趣旨の発言をしてにわかに転職ブームが湧き起こっていた影響もあり、会社を見限って転職する同僚も続出。その流れに完全にのみ込まれた感じです」

 同業他社に転職するも、平社員で年収もキャリアもダウン。

「それでも楽観視していたのは、転職先に上の世代が少なかったから。前職は40代、50代の社員が大量にいて、係長以上が大渋滞していました。それに比べれば、出世の見込みがあると甘く見ていたんです。ところが、空いていたポジションは会社の吸収合併、ヘッドハントで埋まり、10年以上たっても平社員のまま。子供も大学生と高校生という学費のかかる年頃で、今さら転職もできません」

 所属する事務方の部署は、染谷さんが最年少になるほど高齢化が進む“爺捨て山”で、ほとんどが平社員。そんななかで、かつては管理職も経験した染谷さんの口惜しさは人一倍だという。

「5年ほど前までは待遇や賃金の交渉もしていたんですけどね。今はもう昇給は望みませんが、とにかくポストが欲しい……」

 ヘルニア気味の腰をさすりながら呟く染谷さんだが、もはや査定すらされない悲しい身だ。

― [負け組50代]の衝撃 ―

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