40代・恋愛こじらせおじさんが仕事で大成功できたワケ

日刊SPA! / 2019年4月20日 15時52分

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須田仁之氏

「社畜でこじらせ男子」そう聞くと、“デキる人”を思い浮かべることはないかも知れない。

 2月に上梓した『恋愛依存症のボクが社畜になって見つけた人生の泳ぎ方』(ヨシモトブックス)の著者須田仁之氏は、今から約20年前、複数のIT企業で戦士として身を粉にして働いた一人。なかでも、まだ名も知られていなかったソフトバンクグループにおいて、インターネット通信事業「Yahoo! BB」の立ち上げに参画。孫正義氏とともに仕事をしていたというキャリアを持つ。

 40代となった現在は複数のスタートアップ企業の社外取締役として多忙な日々を送っている須田氏だが、若き頃の恋愛模様を聞いていくと、一言でいって“エネルギーの無駄遣い”が凄い。

「失恋の痛手は仕事で癒やす」

 よく聞くノウハウを愚直にこなしただけという仕事スタイルだが、一方で世の中には恋愛や遊びに集中しすぎて、40代になっても痛いおじさんのままな人も多くいる。

 須田氏はエネルギーの転換を見事におこない、そして大きな成果を上げたわけだが、くすぶり続ける人とは何が違ったのか。今回は痛々しい20代の恋愛を振り返りつつ、エネルギーを成果に転換させる秘訣を教えてもらった。

◆凄い人にどんどん流され環境を変える

 須田氏のキャリアを見ていくと、経歴も所属もめまぐるしく変化している。全てが上手くいったわけではないが、多くがIT創生期ということもあり、後の成功を収めているのだ。

 いわゆる転職や独立など大きな決断をする際は、頑張ることも重要だが、選択そのものを誤らないことも重要。その観点でみると、須田氏の選ぶものはほとんどが“アタリ”といえるのだが、選択眼の秘訣は何なのか。聞くと「それはただ流されていただけですね。自分の主観は一切入れていません」とシンプルすぎる返答が。

 須田氏は多くの転職を経験しているが、基本的に自分から「ここに行きたい」といった主張はしたことが無いという。ただしそのかわり、ついていく人には明確なルールがあるのだとか。

「おこがましいのですが、社内で1番面白そうな人(優秀な人)に、流されるようにはしていました。最初の就職先のイマジニアでは同期の中で一番優秀だったKくんに。ソフトバンクグループに転職後も、当時の上司であった『おかめ鬼』と『カマ鬼』という、恐ろしくも仕事のめちゃくちゃ出来る人にひたすらついていった結果、今のキャリアになりました」

 ちなみにカマ鬼の方は、現在某東証マザーズ上場企業のオーナー社長であるからまた凄い。

 キャリアを選択する際、やりたい事を選ぶことが大切と声高らかに叫ばれている。しかし選択肢として、やりたい事よりも面白そうな事に流されると、人生は思わぬ方向に転がることもあるのかもしれない。

◆ひたすらPDCAをぐるぐる回す

「とにかく考えて考えて、自分で見出すのが性格的に楽しいタイプなんですよ」過去の黒歴史を日記とともに振り返りながら話す。

 かつて大好きだったマミちゃんとの恋愛中に書いたこじらせ日記には明確な答えは出ていないものの、どうして苦しいのか、マミちゃんにどうして欲しいのか、自分はどうしたいのか。答えのない自問自答がびっしり書かれている。

 その量も半端ないのだが、もともとこういった一人PDCAは恋愛にも仕事にも用いることが多く、結果として経験を蓄積し、次のステップに活かすことができたのではと須田氏は分析する。

「恋愛だったら、やっぱりマミちゃんとどうして上手くいかないんだろうと考えた結果、色々見えた部分はありますね。たとえば『合わない人は頑張っても合わない』とか(笑)」

 基本中の基本な気がするが…他にも「恋愛で安心感を得るには、究極結婚という契約を結ぶしかない」とか「相性をみる時、自分の場合はルックスの好みと星座を意識すると上手くいく」とか、須田氏なりのマイルールを見出し、結果として3人目の彼女と結婚する。

「上手くやる事ができないなら、上手くやれるまでやり続けるっていうのが、1つモットーとしてあります。前に進むチカラと、やった事を振り返るチカラ。2つがいい感じに働いて、今の自分なんだと思います」

◆とにかく恋愛も仕事も打ち込みやり切る

 当時の自分に何て声をかけますか?

 そう問うと、須田氏は「うーん」と深くゆっくり考え「言葉が見当たらないね」と苦笑。仕事に関しては頑張っているし、休めないのも分かっているからこそ、「死なない程度にね」くらいしか言えないのだとか。

「恋愛も仕事も、人の5倍はやりきってましたからね。恋愛だったら空いている時間と思考とお金を全部彼女に注いだし、失恋したら本当に寝ずに泊まり込んで働いていた。それを他の人に進めはしませんが、打ち込んでやり切ることでやっぱり次の精度は上がるし、求めるものも変わっていくんじゃないでしょうか」

 後悔を残さないで進む。言葉にしてしまうと簡単ですが、多くの人は逃げ道や余力を残しがちだ。

 退路を断つという勇気があるからこそ、こじらせたエネルギーを前向きな成功へと転換し、仕事もプライベートも良い成長へとつなげることが出来たのかもしれない。

 人生や仕事に行き詰まったときは、勢いのある働き方と恋愛模様を追体験してみると、「俺の人生もまだまだだな~」なんて前向きな気持ちになれるかもしれません。

【須田仁之】

1973年生まれ 茨城県牛久市出身 自称「エンジェル労働家」の経営アドバイザー。1998年にソフトバンクのグループ企業に入社し、経営企画担当「Yahoo! BB」事業の立ち上げ、衛星放送事業子会社の上場に携わる。2002年に退社し、アエリアのCFO(最高財務責任者)就任。社内ベンチャー企業を設立し、惣菜店の運営を経験したのち、2004年に同社の上場に携わり、CFOとしてゲーム、IT、金融企業のM&Aなどを手がけた。著書『恋愛依存症のボクが社畜になって見つけた人生の泳ぎ方』(ヨシモトブックス)が発売中。

【おおしまりえ】

水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は雑食系恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。ブログ

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