3000万円を貯めた人って、どんな人? 年収500万でも貯められる

日刊SPA! / 2019年4月20日 15時54分

写真

 人生100年時代の到来とともに飛び交う「老後資金は3000万円説」。その数字を耳にするたび「絶対無理!」と頭を抱える人も少なくないはず。だが、投資で大儲けしたわけでもなく、親が富裕層なわけでもなく、普通の年収ですでに3000万円を貯蓄した猛者たちがいる。彼らはどのようにして老後の安心を手に入れたのか!?

◆普通の会社員で貯蓄3000万円の肖像

 超高齢化社会で囁かれる「老後資金3000万円説」。だが、3月発表の「30代・40代の金銭感覚についての意識調査」(SMBCコンシューマーファイナンス)では、4人に1人が「貯金ゼロ」という結果に。特に40代の貯蓄の減少はすさまじく、前年316万円から120万円ダウンの196万円。こんな状態で定年までに3000万円をどうやって貯めればいいのか?

 そこで50代前半までに3000万円の老後資金を確保した普通の会社員(個人年収500万円以下、世帯年収700万円以下)にアンケートを実施した。まずQ1の「3000万円貯めるまでの年数」では、既婚よりも独身のほうが期間は短かったが、それでも最多は両者「20年以上」。

=====

Q1 3000万円貯めるのにかかった年数は?

●既婚

5~9年 2人

10~14年 12人

15~19年 8人

20~24年 28人

●独身

5~9年 6人

10~14年 11人

15~19年 16人

20~24年 17人

※個人年収500万円以下(世帯の場合は妻の年収200万円以下=世帯年収700万円以下)の30代後半~50代前半の男性。既婚50人、独身50人(以下、同)

=====

 この結果を家計再生コンサルタントの横山光昭氏はこう分析する。

「貯蓄でもっとも大切なのは『ペースを守ること』です。貯められる人は、『今月は余裕があったから15万円貯金して、翌月は出費が多いから貯金しない』という波をつくりません。毎月決まった貯金額を、天引きのように最初からないものとして生活している。それこそ初任給からコツコツ貯め続け、貯蓄が習慣化しているのです。逆に、急激に生活を切り詰めて貯めようとすると、どこかで破綻してしまいます」

 気ばかり焦って無謀な貯蓄に励めば、三日坊主で終わるのが関の山。まずは持続可能なペースづくりが土台となる。

◆「貯まらない人」は年収1000万円でも無理

 次にQ2の「貯蓄に目覚めたきっかけ」の結果を受けて、横山氏は「お金に対する価値観こそ『貯まる人』と『貯まらない人』の決定的な差」だと指摘する。

=====

Q2 貯蓄に目覚めたきっかけは何ですか?(複数回答可)

・自分の老後や家族への責任を感じたから

…既婚32人 独身28人

・通帳に貯まっていく残高を見るのが嬉しかったから

…既婚20人 独身15人

・無駄なお金を使うことに嫌悪感を抱くようになったから

…既婚18人 独身12人

・日本の悲観的な未来に不安になったから

…既婚15人 独身20人

・大病や大けがなど、いつまで働けるか不安になったから

…既婚12人 独身8人

・老後資金を貯めてセミリタイアしたかったから

…既婚10人 独身30人

=====

「私の事務所に相談にくる方々を見ても、『貯まる人』は年収が低くても貯まるし、『貯まらない人』は年収1000万円あっても貯まらない。中間は薄く、両極端なイメージです。つまり、“貯蓄への意識の有無”のほうが年収の多寡よりも重要。既婚1位の『家族への責任』や3位の『無駄な出費への嫌悪感』、独身1位の『セミリタイア願望』など、貯蓄に駆り立てる強烈なモチベーションが必要です」

 現時点で貯金できていない人は、金銭感覚をリセットするくらい劇的な変化を遂げなければ、いくら収入を増やしても無駄だと横山氏。

「『パーキンソンの法則』といって、貯蓄体質が身についていない人は、収入が増えるほど支出も増えてしまい、結局貯蓄できません。特に『3000万円貯める』クラスの大きな目標になると、“節約が楽しい”と思えるほどに生まれ変わらないと厳しいでしょうね」

 その証拠に、この“貯蓄への意識”が如実に反映されているのがQ3の「貯蓄のコツ」だという。

=====

Q3 貯蓄のコツは何でしょう?(複数回答可)

●既婚

1 投資など高いマネーリテラシーと資産運用 25人

2 必要なものは1円でも安く買う情報収集 23人

3 外食を控え、無駄な食費を使わない 18人

4 光熱費、通信費、保険料など固定支出の見直し 15人

5 クレジットカードや各種ポイントの有効活用 14人

6 家族や節約仲間など周囲のサポート 10人

●独身

1 実家で暮らすなど住居費を安く抑える 28人

2 「自分へのご褒美」で大きな買い物や旅行をしない 25人

3 外食を控え、無駄な食費を使わない 18人

4 投資など高いマネーリテラシーと資産運用 14人

5 人付き合いを厳選し、交際費をかけない 12人

6 副業で少しでも収入を増やす 10人

=====

「独身では2位の『ご褒美の禁止』や5位の『交際費の削減』など、自分の意識次第で調節できるものが上位に。そして、既婚の1位は『マネーリテラシー』。つまり、家族という集団で貯蓄に励むためには、意識の共有が大前提というわけです。最近は、マネーリテラシーの高い夫が家計の主導権を握る家庭も増えています。育児や学費、家族旅行など出費の誘惑が多い既婚者は、それだけ貯蓄への意識がブレるリスクも大きいのです」

 既婚の場合、仕事ができる妻の「稼ぐ力」とマネーリテラシーの高い夫の「貯める力」が掛け合わされると最強だろう。

【横山光昭氏】

家計再生コンサルタント。マイエフピー代表。著書『はじめての人のための3000円投資生活』(アスコム)は60万部を超えるベストセラーに

取材・文/週刊SPA!編集部 アンケート協力/エコンテ

― 3000万円貯める方法 ―

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング