日本のITをダメにするのは、中途半端な知識の偉い人かも/ひろゆき

日刊SPA! / 2019年4月20日 15時50分

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― ひろゆきのネット炎上観察記 ―

▼閲覧者に強制マイニングも無罪判決でネット民歓喜

 自身のサイトにアクセスしたユーザのPCを使い仮想通貨をマイニングするプログラムを設置したとして略式起訴されていたウェブデザイナーに無罪判決が言い渡された。この判決にネット上では、「当然」「道義的には問題だが、犯罪とまでは言えない」といった肯定の声が。さらに「警察やりすぎ」など新しい技術を規制する動きに反感の声が上がっている。

◆日本のITをダメにするのは、中途半端な知識の偉い人かも

 頭の悪い人が中途半端な知識で物事を判断して混乱が起こる(※1)ことって往々にしてありますけど、偉い人がそれをやっちゃうのをたまに見かけますよね。。。

 先日も「コインハイブ」(※2)をウェブサイトに置いた人が摘発(※3)されて裁判沙汰になり無罪になった(※4)という事件があったわけですが、そもそも技術をちゃんと理解してる人がきちんと判断していたら逮捕されるようなこともなかったと思うんですよね。

 コインハイブはウェブサイトを見たときに、広告の代わりに仮想通貨をマイニング(※5)するという仕組みなんですけど、警察としては「閲覧者のPCがウェブサイトを見ている間、仮想通貨をマイニングすることを告知してなかった」ということが問題らしいのですね。んでも、ウェブサイトを見るときに流れる動画広告とかって事前に告知されてることなんてほぼないですよね。。。

 他にも最近の広告は「どういうページを見たか」を勝手に広告会社に送って、それに合わせた広告が勝手に表示されたりするんですけど、それを告知されたり承諾した覚えがない人がほとんどだと思うんですよね。なので、「承諾してない行為をした」のが問題なのであれば、広告載せているサイトもダメだし、アクセス解析とかをトラッキングしているグーグルもダメだよね、、、となって、日本中のIT企業が逮捕されることになるんでないかと。。。

◆合法と違法の明確な区分けが必要

 ついでに書くと、エロサイトとかの広告には画面を閉じた後もこっそり裏で動いていて、ページを勝手に表示させるスクリプトとかが仕込まれていることもよくあるんですけど、逮捕されたって話は聞いたことがないです。アプリケーションなんかは、インストールすると勝手に別のソフトまでインストールされたり、PCの設定を変えちゃうような下品なもの(※6)もいっぱいあるんですけどね。。。

 ただ、こういうのに刑事罰を科すのであれば、合法と違法の明確な区分けが必要で「このラインを越えたら違法だよね」ってのが明確じゃないと、なんとなく危ないかもしれないからITの仕事辞めるとかになって外国の会社ばかりが成長することになっちゃうんですよねぇ。。。

※1.混乱が起こる

過去に当連載で紹介したものだと、サマータイムを導入や海賊版コンテンツのスクリーンショットの違法化、その他ではポップアップが無限ループで表示されるプログラムをツイッターに書き込んだ中学生が補導されたり……

※2.「コインハイブ」

ウェブサイトを閲覧しているユーザにわからぬよう、ユーザのマシンのCPUを使い仮想通貨のマイニングをさせるプログラム

※3.摘発

コインハイブ設置で摘発されたのは、無罪判決となったウェブデザイナー以外にも複数いたのだとか

※4.無罪になった

横浜地裁は、コインハイブは閲覧者の意図に反するプログラムに該当するが、コンピュータウイルスなどのように機能に不正な点は認められず、不正指令電磁的記録に該当しないと判断した

※5.マイニング

PCの計算を使い、仮想通貨のブロックを生成することで仮想通貨を報酬として受け取れる行為のこと

※6.下品なもの

アプリをインストールすると、ブラウザを自動で中国のウェブサービス仕様に変更してしまうものも。『HAO123』もそのひとつで、そのウザさから同サービスを検索すると完全削除をするためのページが上位に表示されるほど

【西村博之】

元ニコニコ&2ちゃんねるの管理人。米国最大の掲示板サイト「4chan」の現管理人。フランス在住、たまに日本。「EUではサマータイムが始まって1時間早起き生活をしているわけですが、『サマータイムまじ不便』ってことで’21年に廃止の方向で動いていたりしますけど、日本では時代遅れな人がサマータイムを導入しようとして騒いでいましたよねぇ……」

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