GUの買ってはいけない夏アイテム。お漏らししたようなパンツも…

日刊SPA! / 2019年6月12日 8時54分

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オープンカラーシャツ(半袖)nowartt1 1990円(+税)

 メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第232回目をよろしくお願いします。

 そろそろ夏物の洋服も出揃っている時期。今回はユニクロの弟ブランドであるGUの膨大なラインアップの中から「これはキツい!」と思えるNGアイテムをピックアップしてみました。ショッピングのご参考にぜひどうぞ。

◆▼露店でアクセサリーを売りたい人にだけオススメ
・オープンカラーシャツ(半袖)nowartt1 1990円(+税)

 3色あって、ヤバいのはカラフルなブルーベースのもの。何しろ明るめのブルーベースの生地に緑や赤など色彩てんこ盛りにしたデザイン。どんなにおしゃれな人が着ても露店でアクセサリーを売り出しそうなイメージを止めることはできません。竹下通りあたりでゴザを引いて怪しげなアクセサリーを売り出す人以外はやめておいたほうが無難でしょう。

 アロハシャツは確かに今、注目されているトレンドアイテムです。海外コレクションブランドなどでもちらほら見かけるアロハシャツ。昨今、オープンカラー(開襟)シャツが市場で人気ですが、その流れでここ数年、アロハが徐々に売れるようになってきてはいます。

 GUがここに挑戦する気持ちは確かに理解できる……のですが、ここまで柄の強いアロハだとやはり着こなしは難しい……。つくるならトーンや色味を抑えた「普通のシャツっぽいアロハ」のほうがいいのではないかと。

 生地感もシルエットも悪くないし1990円と格安なのもありがたいですが、とにかく柄と色が危険すぎ。それでもXSサイズとXXLサイズが売り切れている……GUの販売力に驚愕します。これ、セレクトショップで並べたら仕入れたバイヤー怒鳴られるレベルよ。

◆▼亀仙流を気取れる修行向けTシャツ
・グラフィックT(半袖)GratefulDead2 790円(+税)

 GratefulDeadのデザインを入れたTシャツ。GratefulDeadに罪はないが、この色彩とこのプリント位置は何か既視感が……ああ! 「ドラゴンボール」の亀仙流のTシャツだ! もう気がついたらそうにしか見えない。これはGratefulDeadじゃなく亀仙流のTシャツだよ。後ろのマークは「亀」に見えるし、フロント胸元にあるプリント位置も同じじゃないか。

 もし往年のGratefulDeadファンがこれを買うなら、ぜひ白にしておきましょう。オレンジだとドラゴンボールになっちゃうからね。

 これから激しい修行をする人以外はおすすめできない。790円とは思えない素材感は褒められるけどプリントやカラーリングはもうちょっとセンスよくまとめてほしかった。

◆▼汚れた? お漏らし? スポーツウェアにタイダイを入れる斬新さ
・ハーフパンツ(タイダイ)GS 990円(+税)

 これもアロハと同じで実は「タイダイ柄」は復活の兆しがあるのです。昨今、古着市場が珍しく盛り上がっているのですが、その流れもあり、タイダイ柄の売上が伸びています。ヒッピームーブメントの際に登場し、90年代に一瞬流行り、そこからなぜか原宿の露天商に好まれてしまい、「ダサいものの典型例」として敬遠されてきたタイダイ柄。今、再びファッショントレンドの地位を獲得しようとしておるのです。

 しかしながらこれはどうだ、ハーフパンツでタイダイか。Tシャツやスウェット、もしくはデニムなどはタイダイ染めをよく見かけますが、GUはほかにないものをとハーフパンツで表現。しかも、ハーフパンツでもよりによって色がクッキリ出やすいポリエステルのスポーツ素材ときたもんだ。

 本来、古着などで見かけるタイダイ染め、現代的なスポーツウェアをタイダイカラーにすることでミスマッチ感を狙っているのかもしれませんが……なんか白とか特に「漏らした」みたいに見えない? 化学繊維でクッキリと色合いが出るためタイダイが「単に汚れている」ように感じてしまう。やるなら自然な発色になるチノなど天然素材系にしたほうがよかったんじゃないかなあ。

 990円とこちらも激安だけど、ちょっとミスマッチが過ぎる感じ。スポーツウェアとして提案するなら汚れのように見えるタイダイは違うと思うけど……。

◆▼メンズファッションの聖地・伊勢丹に「なれる」シャツ
・リネンブレンドシャツ(半袖)(チェック) 1490円(+税)

 伊勢丹のショッピングバッグみたいなシャツ。チェックシャツは秋冬のイメージが強いけれど今年は春夏に出しているところも多い。GUもその流れにのって春夏のチェックシャツにチャレンジ……したもののコレはちょっと派手すぎる。

 チェックはどうしても子供っぽい印象になりやすい。色が多く柄が複雑なこうしたチェック柄は特に難しい。長袖のシャツやウール素材のアイテムならまだ大人っぽさを表現できるけれど、半袖で合わせてしまうと「良いとこのぼっちゃん」みたいな印象になってしまう。

 色味が抑えてあるオリーブやベージュなどは着こなし次第でなんとでもなりそうだけど、オレンジカラーはかなり危険。赤の色味が強すぎて野暮ったさ全開。これを短パンで合わせた日にゃあデートを約束していた彼女から「帰って着替えてこい」と言われそう。

◆▼商品写真も相まって「休日のお父さん」状態に
・ウォッシュドアンクルパンツ 990円(+税)

 昨今、ユニクロGUあたりはアンクル丈がガンガン売れている。その流れを受けてGUなどは「アンクルパンツ」なんてカテゴリをつくるほど。確かに足首がチラリ見えてスッキリとした印象にできるアンクルパンツは実に便利。とりわけ下半身が欧米人より太りやすく、また脚が短い日本人にとって「スッキリ見えるパンツ」は必須アイテムです。

 しかし、このアイテムはどうだ。商品写真を見てこれを「おしゃれだ!」と思う人は果たしているのだろうか。何か悪意すら感じてしまうのだけれども……。

 ジャージパンツをデニム素材にして色落ちさせてアンクル丈にした。どれもこれもカジュアルなアプローチばかりで大人っぽさやドレス感は皆無。そのおかげで「日曜日のお父さん」になってしまっています。そしてこの着こなし。トップスのTシャツをインして、スニーカーを合わせてしまっただらしないコーディネート。腕のおろし方も悪意があるんじゃないかと思えるほど野暮ったく感じます。もうちょっとおしゃれにスタイリングできただろ……商品写真、ナメすぎじゃね?

 商品写真だけでなくこのパンツ、シルエットも少々難あり。上述の通り、カジュアルなアプローチが多いのだから、せめてシルエットだけでも細くしてあげればサマになるのに。裾からウエストに至るまでそこまで細身にしておらず、これがまた野暮ったい印象を加速させる原因になっている。

 990円なので部屋着としては上等だが、街着としては活用が難しいアイテム。なんでもかんでもアンクルがいいってわけでもないんですね。

 以上、GUのNGアイテム5選でした! ご参考にぜひどうぞ。

【MB】
ファッションバイヤー。メンズファッションの底上げを図るべく各メディアで執筆中。“買って着て書いて”一人三役をこなす。年間の被服費は1000万円超! ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」。初の著書『最速でおしゃれに見せる方法』はベストセラーに。最新刊『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』が発売中

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