やりたくない仕事をなんとかこなす方法。歌舞伎町10億円女社長が教える

日刊SPA! / 2019年6月17日 8時54分

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内野彩華

 こんにちは、内野彩華(うちのあやか)です。新宿・歌舞伎町にキャバクラを4店舗経営する歌舞伎町の女社長。そんな私が野心の大切さを説く、この連載。第47回は「やりたくない仕事の扱い方」がテーマです。

 仕事のなかには、楽しいものとそうでないものがあります。今回は、やりたくない仕事の取り扱い方についてお話しようと思います。

◆キャバクラ経営の主な3つの仕事

 わたしの仕事は「キャバクラ経営」ですが、主に仕事はこの3つです。

1.売上、利益、利益率の把握
2.黒服、キャバ嬢の人員が確保できているかの把握
3.顧客が満足しているかの把握

 わたしはパソコンが苦手なので「1」の売上、利益、利益率の計算はしたくありません。パソコンを触っていると毎回フリーズしたり、ひらがなに変換できなくなったり、エクセルの表計算が崩れたりするので、ものすごくイライラします。

 そういうわけで、毎日、店長やマネージャーが集計を出してくれて、それらを見て数字を把握しています。そこから先に、戦略を練るのは楽しいです。

「利益率が上がったから次はいいキャバ嬢を確保するためにお金を使おう」
「新規のお客様を増やすために広告を打とう」
「新しい店舗を借りよう」
「内装を変えてみよう」といったことは大好きです。

 そうすることによって、何か月くらいで元が取れて利益がこれくらいでるだろうとか、そういうことを考えるのはすごく楽しいです。

 また、前年度より売上が10%は毎月伸びてほしいなと思っているので、それが達成されないときは、どこがうまく機能してないからなのかを考えて、うまく行くように話し合いを進めるのもとても楽しいです。

◆緊急の案件がない限りはすぐにやる

 契約書、領収書のだいたいの金額は把握したいので、電卓を使うことはあります。でも、2回計算したら金額が違っていたりと、結構電卓も打ち間違えたりしてとても苦労しています。

 そのようなやりたくないけど、やらないとまずい仕事は書類を預かったらすぐに、こまめにやるようにしています。

 あとでやろうとすると永遠にやりたくなくなるし、溜めるともっとやりたくなくなるので、書類を預かったり見たりした時点で、よほど緊急の案件がない限りはすぐにやることを心がけています。

 それこそロボットか、機械になったつもりで感情を入れずに淡々と、黙々と終わらせてしまうのです。そういう習慣にして、ルーティーンとして日常生活に取り込んでしまえば、案外毎回できている自分が誇らしい気分になり、続くものです。

◆黒服、キャバ嬢の人員が確保できているか?

 次の「黒服、キャバ嬢の人員確保」ですが、そのためには黒服や、キャバ嬢、業者と話し合いを重ねなくてはいけません。わたしはいま41歳で、うちのキャバ嬢の平均年齢は23歳です。下手するとお母さんでもおかしくない歳の開き具合です。

 ジェネレーションギャップというのはおこがましいですが、わたしの接客スタイルは悲しいことにだいぶ古くなってしまっているので、あまりキャバ嬢の教育には携わらないようにしています。店長やマネージャーの方が今時の接客スタイルを知っていて、売上が伸びることをよくわかっているからです。

 でも、トラブルが起きた時には積極的に関わるようにしています。本来、トラブルは起きたらすぐに対処するべきですが、現場の人たちはみんな忙しく後回しにしがちです。そういうときにキャバ嬢と積極的に関わると、いまのキャバ嬢はいつもどういうことを考えて、どういうことが好きで、日々どういう行動をとっているかを知ることができて楽しいです。

 今のキャバ嬢は、わたしが水商売で売上を作るために活躍していた20年前と比べると、わたしやまわりにいたキャバ嬢たちより、ずっと真面目で、仕事を真剣に考えていて、真摯に働いているような気がします。

 逆に、キャバ嬢にやんわり店を辞めてもらいたいときや、業者との無理な交渉をするときには、わたしは「社長」なので社内的にも社外的にもいいイメージを保っていたいので、部長や店長にお願いするようにしています。

 部長や店長も「悪い役」を快く引き受けてくれるので本当にありがたいです。それでも解決しない場合は、わたしがでていくことになりますが、滅多にありません。17年間店をやっていて2度くらいです。

◆顧客満足度を“正しく”把握するには?

 最後の「顧客満足度を把握する」ですが、接客はわたしが一番好きな仕事です。昔、水商売をはじめたときはあまり好きではありませんでしたが、自分のスタイルが確立されるようになってからは一番自信の持てる仕事となりました。

 いまのわたしの主な仕事は、お客様と指名のキャバ嬢の関係は良好か、フリーのお客様の場合にはなにが楽しいと思ってうちに来られているのか、気に入りそうなキャバ嬢はどんなタイプなのかをなるべく正確に把握することだと思います。

 ついつい接客しているうちに、自分が楽しくなって把握することを忘れてしまったり、思い込みが激しいので勘違いしたまま長い年月が経ってしまったりと、失敗も多々ありますが、なるべくお客様の話を正確に聞いて、トンチンカンにならないように心がけています。

 以上がわたしの日々の主な仕事ですが、好きな仕事の種類だからと言って没頭できるわけでもなく、結構まんべんなく、好きにちょっと毛が生えた程度のいろいろな種類の仕事を、日々淡々とこなしているのが現実です。

 それでもキャバクラの仕事がわたしは大好きで、他の仕事はできないしやりたくないし、引退する日までキャバクラの仕事に携わっていたいと思っています。

◆やりたくない仕事の取り扱い方

 きょうの結論です。

 どうしてもやりたくない仕事はできる人にお願いすること。

 やりたくないけどやらなければいけない仕事は見つけたらすぐにロボットになったつもりで、一番先にやってしまうこと。

 逆に大好きな仕事は、のめり込むと独りよがりになってしまうので、ある程度、引いて見て、例えば「映画を観ている観客の立場」くらいの客観的な気持ちで仕事するのがいいのではないかとわたしは思っています。

<TEXT/内野彩華>

【内野彩華】
新宿歌舞伎町キャバクラ「アップスグループ」オーナー。株式会社アップス代表取締役社長。津田塾大学卒業。25歳のとき、当時勤めていた外資系IT企業をやめて、歌舞伎町にキャバクラを開業。現在、歌舞伎町にキャバクラを4店舗、銀座にクラブを2店舗展開するまでに。キャバ嬢の育成やキャバクラの立ち上げ、経営改善のコンサルティングなども行い、グループ年商は10億円にもおよぶ

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