仕事にやりがいを感じないときに他人から学ぶ方法

日刊SPA! / 2019年6月17日 15時50分

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いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第106回

 先日、中目黒にオープンした「スターバックス・リザーブ・ロースタリー・東京」に行ってきました。ロースタリーはスターバックスの高級旗艦店で世界でもシアトル、上海、ミラノ、ニューヨーク、そして東京の5店舗しかありません。オープン当初は店前に千人を超す行列ができて話題になりました。

 店内ではロースタリーという名の通り、各所で焙煎作業が行われています。スタッフが布袋に詰められた生豆を機械に投入したり、その豆がチューブを通ってサイロに運ばれたりする様子は工場見学を彷彿とさせ、見ているだけでも楽しめます。四階建ての施設を天井までぶち抜く銅製のキャスク(コーヒー豆の熟成・貯蔵庫)も圧巻です。

 また、フードとドリンクはここにしかない限定メニューが提供されています。私が注文したのは1100円の「メルローズトウキョウ」です。チェリーフレーバーとデメララシロップをシェイクしたコールドブリューコーヒーで、今までに経験のない新鮮な味わいでした。「一杯千円は高すぎる」という意見もありましたが、実際に飲んでみるとなかなか手の込んだ作りで、「まあこれなら」と納得できると思います。他のメニューも試してみたいと思わせるクオリティです。

 しかし、このお店の一番の魅力はなんと言っても、その場の活気です。スタッフのモチベーションが高く、一人一人がそこで働くことにプライドを持っているように感じられ、いるだけでワクワクさせてくれました。そうした雰囲気は言葉を交わさずとも、立ち居振る舞いによって伝染してきます。全世界で2万7千店を超えるスターバックスでも、5店しかないロースタリーで働くことは、彼らにとってやりがいのあることなのだと思います。

 やりがいというのは主観的なものです。ロースタリーのスタッフは自分の仕事にやりがいを感じている、少なくとも私にはそう見えましたが、では私がロースタリーで働いてやりがいを感じられるかというと、そこまで単純ではありません。もしやりがいについて論じるならば、それは誰かが押しつけられるものではなく、「本人がどう感じるか」という心がテーマになります。

 心というのは最終結果です。どんな立派なお題目が掲げてあっても、どんな難しい理屈が並べてあっても、そこにいる人の心が曇っていれば、何かが間違っている、もしくは何かがズレています。それは仕事内容かもしれませんし、人間関係かもしれませんし、勤務時間かもしれませんし、給与体系かもしれません。

 ただ、そうした分析では自分のやりがいはなかなか見つかりません。自分というのは、他人と接してはじめてわかります。他人の仕事に接すれば、自分の仕事に対する自覚が深まります。いわゆる「人のふり見て我がふり直せ」です。

 もしあなたが自分の仕事にやりがいを感じられていないのなら、休日を使って、スタッフがやりがいを感じている飲食店に出かけてみましょう。自分と相手のギャップから、何かが見えてくるかもしれません。ロースタリーはその候補になると思います。東京観光の際は、ぜひ足を運んでみて下さい。

【佐々木】
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」

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