「自分に向いている仕事」は過去のエピソードにヒントがある

日刊SPA! / 2019年7月8日 15時50分

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いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第109回

 働いていれば、誰でも一度は転職を考えます。「今の仕事は自分に向いてないのではないか。もっと自分に向いている仕事があるのではないか」と考えたことがあなたにもあると思います。

 とはいえ、その「自分に向いている仕事」がいきなり見つかるわけでもありません。その結果、「今の仕事をやめたいけれど、別にやりたいことがあるわけでもないから、やめられない」という悩ましい状態が続きます。

 一体、どうすれば「自分に向いている仕事」が見つかるのか。まずは一旦仕事から離れて、自分自身について考えてみましょう。

 私は子供の頃から、誰かと一対一で話すのが好きで、大勢で集まるのが苦手でした。一対一なら夜が明けるまで話せるけれど、大勢で集まる場では借りてきた猫のように大人しくなってしまう。そんな自分自身に気づいて、一対一で相手の話を伺う相談業という仕事を選択しました。

 また、仕事は基本的に「同じことの繰り返し」になります。誰かに相談したくなるような悩みの種類も、実はそれほど多くありません。そして、私は同じ話を何度もすることが嫌ではありませんでした。それは母親から受け継いだ資質です。

 ある時、母がクリーニングの営業と、置き薬の営業と、近所の美容室と、私の四人にまったく同じ話をしていたのを知って、「自分の話し好きは血筋だな」と思いました。これもまた私が相談業を続けられると考えた理由の一つです。

 自分というのは「繰り返し」によって明らかになります。「思い返してみれば、この時もあの時もそうだった」と言える部分が、自分らしさです。そして自分に向いている仕事は、その自分らしさに基づいています。まず自分があって、次に自分に向いてる仕事があります。当たり前と言えば、当たり前の話です。

◆何が自分に向いてる仕事なのか

 しかし、私たちはこの当たり前を無視しがちです。仕事で悩んだ時に、「この仕事はどうだろう、あの仕事はどうだろう」と場当たり的に検討してしまいます。それだとただメリットやデメリットを比較するだけになり、「だから自分はこれをやるんだ」という働く理由を持つことができません。

 何が自分に向いてる仕事なのか。その答えは仕事以外の、普段の自分から見つかります。あなたはこれまで家族や友人とどんな風に関わってきたでしょうか。そのエピソードをじっくり時間をかけて思い出してみてください。

「自分らしさ」が繰り返しである以上、思い出すべきエピソードは複数になります。そして、その試みは多くの時間を必要とします。「この仕事だ、この職業だ」と具体的に決まるのは、自分と向き合う過程でも割と終盤です。あまり焦らずにじっくり取り組みましょう。

【佐々木】
コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」

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