スマホの「ウイルスが検出されました」は詐欺。危ないニセ警告画面10

日刊SPA! / 2019年7月10日 19時49分

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ウイルス感染タイプ1

◆~柳谷智宣の「デジタル四方山話」第55回~

 最近、スマホのウェブ閲覧中に強制的に新規ページやダイアログを表示し、セキュリティに問題ありと警告するネット詐欺が増えている。「修正する」といったボタンをタップするとアプリストアが開き、課金が発生するアプリをインストールさせるというものだ。

 今回は、直近1か月間で収集できた画面を10個紹介する。似たようなパターンが表示されたら、すべてネット詐欺だと考え、タブを閉じるなり、ブラウザアプリを終了させるなりして、無視すればいい。

◆思わず失笑。セキュリティ詐欺の手口あれこれ

 流行中のセキュリティ詐欺の切り口は大きく分けて3つ。スマホがウィルスに感染している、ハッカーがスマホを監視している、動画視聴が禁止されている、というものだ。

 ウィルスの典型的なパターンは複数のウィルスに感染していると脅してくるもの。ご丁寧に感染個数は5~15個くらいの間でランダム表示される。最近ブラウズしたアダルトサイトから28.1%のダメージを受けているとあるが、スマホにHPゲージがあるかのような表現で笑ってしまう。SIMカードや連作先、写真、データ、アプリがダメージを受けると焦らす文言も書いてある。

 iOSの設定アイコンを表示し、「システム通知」と書いて「OK」をタップさせようとするあこぎな手段を取るケースもある。英語のパターンもあるのだが、こちらは逆に日本では被害が抑えられそうだ。

 失笑モノなのが、「バッテリーにウイルスが感染した」と脅してくるケース。どうやって、電池に感染するのかと問い詰めたいが、実は引っかかる人が一定数いるのだ。スマホを使っているとバッテリーが劣化して、連続動作時間が短くなるものだが、これをウイルス感染と言われてしまうと、そうなのかと思ってしまうそうだ。バッテリーにウイルスが感染したと書いてあるページが開いたら、そっと閉じよう。

◆狙いは当然デジタルリテラシーが低い人

「あなたのスマホが侵害されていますとか」「ハッカーがあなたを追跡しています」と表示されるパターンもある。ここでも正確な用語として「クラッカー」を使わず、デジタルリテラシーの低い人が勘違いしている「ハッカー」という単語を使っているのが憎らしい。

 詐欺ページによっては、ボタンを押すまでのタイムリミットをカウントダウンすることもある。時間が過ぎてもどうということはないのだが、2分経過するとハッカーがあなたの身元を明らかにし、閲覧履歴と保存している写真を連絡先すべてにばらまくと脅してくる。くれぐれもパニックを起こさないようにしていただきたい。

 動画を再生したいなら、VPNアプリをダウンロードするように促すネット詐欺も発生している。「セーフモードで見続けるにはアプリをダウンロードしてください」とか「この動画はあなたの国の制限により利用できません。視聴を続けるにはVPNを更新してください」といった、もっともらしい文言で誘導してくる。

 どちらも動画とは関係ないサイトを閲覧中に遭遇したページとのことだが、確かに怪しいサイトで動画を漁っている時に表示されたら、引っかかってしまう人も出てきそうだ。

 今回はアプリの紹介は避けておく。なかには、まともに動きそうなVPNアプリに接続することもあり、転送先すべてが詐欺というわけではないためだ。とはいえ今回紹介した事例は、すべてネット詐欺であることは間違いない。この時点で看破し、無視すれば被害を回避できる。効果がなく儲からなければ、この手の詐欺を仕掛ける人も減る。デジタルリテラシーを高め、自分の身は自分で守って欲しい。

【柳谷智宣】
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2年前に海底熟成ウイスキーを扱う「トゥールビヨン」を立ち上げ、現在販売中

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