なぜ婚活は「少し不自由」なほうが成功するのか?

日刊SPA! / 2019年7月11日 8時54分

写真

※写真はイメージです

 みなさん、こんにちは。結婚につながる恋のコンサルタント山本早織です。

「やりたいことを仕事にしよう」。最近、よく目にする言葉です。

 でも、やりたいことを仕事にできる人は本当に一握りではないでしょうか。なぜならほとんどの人が「やりたいこと」なんて、そもそもわからないからです。

 私も今の仕事を「やりたい仕事」として始めたわけではありません。始めてみたら、私が今までやってきたことがすべてつながっている感覚が得られ、自分がこのような視点を持つことが好きだったんだと仕事から教えてもらい、だんだんと好きになりました。

 私たちが「これが好きだ」と思っているその視点は、実は思い込みかもしれないのです。「身長が高い人が好きだ」「AKBにいそうな女性が好きだ」「おとなしくて素朴な人が好きだ」。このような思い込みが、実は恋愛や結婚での視野を狭めているかもしれません。

 職業の自由、結婚への価値観の自由、結婚相手の選択の自由……私たちは両親や祖父母の時代から比べると、さまざまなことを自由に選択できる環境で育っています。

 しかし、自由があまりにも多すぎて、自分で「やりたい仕事」「好きな人のタイプ」を決めていかなければ、前に進めないのではないかという考えになってしまいがちです。転職を考えれば、「次はどんな仕事をするつもりなの?」、彼女がほしいといえば、「どんな人がタイプなの?」といった具合に選択を強いられることになります。

 そもそも私たちは常に周りの影響を受けながら生きています。「当たり前」や「価値観」、「マイルール」なども、すべて周りの影響や環境があるからこそ生まれます。

◆アプリや婚活パーティではうまくいかない…

 ただ一方で、自由の中から自分らしさや好きなことを見つけるよりも、不自由さの中から見つけるほうがシンプルで決断しやすいと私は感じています。不自由さからくる自由。結婚相談所の仕組みもその一つです。プロポーズまでのプロセスをルール化することで、お互いの「当たり前」や「ルール」が統一されています。

 昨年、私が運営する結婚相談所「Fateverita-ファテベリータ-」を通じて成婚したユタカさん(仮名・40歳)は、初回の面談のときに「さまざまな人と婚活パーティなどでお会いしてきました。ただ、自分のタイプだと思った人で本当に合うのか? どの方が自分に合うのか? なかなかわかりません」とご相談にきました。

 ユタカさんは、20代で一度離婚を経験し、もう離婚はしたくないという思いから結婚に対してとても慎重に考えていました。

 マッチングアプリや婚活パーティなど価値観がバラバラな中での婚活は相手の「ルール」や「当たり前」が見えてこなかったようです。マッチング後、なぜ突然連絡が取れなくなるのか? なぜ振られるのか? 相手のルールや当たり前が分からないからこそ、気持ちもわからないまま終わってしまっていました。

 ユタカさんが結婚相談所で活動するにあたり、私は「自分の好みのタイプ」や「自分はこういう人が合っている」という考えは「第2ステージ」まで忘れてくださいとお伝えしました。

 結婚も恋愛も相手から選ばれないとできません。就職もいくらあの会社に入りたいと思っても、選ばれないと入社には至りませんよね。

「好きなことを仕事に」「好きな人と結婚する」という自分が自由に決めるという固定観念があるからこそ、婚活でも「選ぶ」という入り口から入ってしまいがちなのですが、ユタカさんには、まず「選ばれる」というミッションをクリアしてもらうことにしました。

◆まずは「相手に選んでもらう」から始める

 結婚相談所では、相手とお会いできる段階になると、「お見合い」というステータスになります。お見合いは90分ほど2人でお茶をしてもらい、その後、もう一度会ってお食事へ行きたいと感じたら、「交際希望」と担当である仲人に報告をしてもらいます。

 お互いの担当者である仲人が「交際希望」の報告を受けていたら初めて当人同士にお相手の連絡先をお伝えするのです。

 ユタカさんには「第1ステージ」として「お相手から交際希望をもらう確率を80%にする」というミッションをお伝えしました。

 初めて女性とお会いしたときに、「この人に自分がOKを出すか? 出さないか?」という視点で会話をしていたら、確実に「選ぶ」マインドになってしまいます。しかし、そうではなく、「お相手から交際希望をもらう」という目的でお見合いをしましょうというミッションです。

 お相手から「交際希望」の報告をもらえて初めて、次のステージである「自分の好みのタイプ」や「自分はこうゆう人が合っているのではないか?」という軸をベースに「交際希望を出すか? お断りするか?」という決定権を持つようにしてもらいました。

 このようにして、仲を深めていく流れをある程度のところまでルール化することで、不自由さの中でお相手との関係性が進展します。結婚相談所では業界の大きなルールの中で活動をするので、女性側も同じルールのもと、婚活をするわけです。同じルールがひとつでもあると、「自由」な空間での婚活に比べて、はるかに相手の価値観が理解しやすい環境になっていきます。

◆不自由さがお互いの価値観を近づける

 ユタカさんは結果的に8か月で成婚退会となりました。

 活動をしているときに、ユタカさんが「むやみやたらに出会いに行けば誰かに出会えると思っていましたが、こうして出会いに一つひとつ意味があると思って活動すると、自分の考え方がわかってきますね」と言ってくれたことがありました。

 今、皆さんが自分で思っている好きな人のタイプや、やりたい仕事などは、本当に自分が求めていることなのでしょうか? 実は、思い込みで目の前にいる運命の人に気がつけていない人はたくさんいます。

 自由とは、不自由さがあるから初めて感じられること。そして、恋愛は不自由さがお互いの価値観を近づけてくれるものです。

 本当の自由とは自分を理解してくれる人たちと歩む人生にあると感じているので、ぜひとも皆さんも自分を信じてくれるパートナーとの結婚生活人生をスタートさせてくださいね。

【山本早織】
1985年、東京生まれ。アイドル、銀座のホステスなどを経て、現在は婚活をしている男女に対して、恋愛コンサルタントとして「好きな人から愛される方法」を伝授する。ブログ「あなたの幸せはなんですか?-結婚につながる恋のコンサルタント-」、メルマガ「結婚につながる恋のコンサルタント山本早織があなたの恋のお悩み解決し、最高の結婚生活の作り方も教えます」が配信中

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング