コーヒーの飲み過ぎで起こる病気。過労が招く「副腎疲労」とは

日刊SPA! / 2019年7月15日 8時54分

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 中年を襲う意外と知られていない病気のリスク。第6回のテーマは「副腎疲労」だ。

◆コーヒーを飲みすぎるのは副腎疲労!?

 働き方改革の恩恵も感じられず、相変わらず馬車馬のように働き続ける。すっかり“社畜”との自虐も定着し、慢性的な疲労や気分が晴れない日々を送ることにも慣れてしまった今日この頃。しかし、「そのしつこい疲れは、もしかしたら副腎疲労の可能性がある」と、宮澤賢史医師は指摘する。

「副腎疲労の場合、『朝起きられない』『食後に眠くなる』『一日中疲れが取れない』『性欲の低下』『うつ症状』など、日常生活の中でなかなか改善しない症状がみられます」

 では、副腎疲労とは具体的にどんな状態なのだろうか?

「副腎は腎臓の上部にある3センチほどの臓器です。副腎からはさまざまなホルモンが分泌されますが、その中でも重要なのが、ストレスを打ち消す作用がある『コルチゾール』。通常、ストレスが溜まると副腎がフル回転してコルチゾールを分泌することで緩和するのですが、ストレスフルな状態が継続することで、最終的にコルチゾールを分泌できなくなってしまった状態が副腎疲労です」

 宮澤医師は、副腎の疲れを計るバロメータとして次のものを挙げる。

「日常的にコーヒーや甘い物を過度に摂取している人は要注意です。慢性疲労に対して、体が手っ取り早く糖分を摂取しようとしている証拠。砂糖を摂取すると急激に血糖値が上がりますが、膵臓もインスリンを分泌し、反動で血糖値は急降下します。すると、また砂糖やカフェインに頼る。体は悲鳴を上げているのに、もはやコーヒーで動かされている状態です」

◆キーはビタミンと食習慣改善

 では、副腎疲労に陥らないためのケアは、どのようにすればよいのか?

「副腎疲労は腸内環境の悪化とセットで、健康に悪影響を与えます。副腎疲労の原因は、精神的なストレスもありますが、偏食による腸内の炎症も大きな負担をかける。コーヒーを飲む回数を徐々に減らしていったり、乳酸菌サプリを摂取するなど、崩れている腸内環境を整えることで、副腎疲労は改善されていきます」

 また、宮澤医師によれば「ビタミン」も効果的だとか。

「ビタミンCには副腎から出るコルチゾールの分泌を抑えてくれる作用があります。つまり、フル回転している副腎を休ませることができる。また、腸内環境の悪化も副腎披露の大きな原因のひとつです」

 上記のことを踏まえて、副腎疲労を癒す食事を紹介しよう。

「和食、特に以下の『まごわやさしい』を念頭に置いた食生活が望ましいですね。

ま(まめ)=豆類
ご(ごま)=種実類
わ(わかめ)=海藻類
や(やさい)=緑黄色野菜、淡色野菜、根菜
さ(さかな)=魚介類
し(しいたけ)=きのこ類
い(いも)=いも類

 この『まごわやさしい』食は、副腎疲労の改善に効果的なミネラルやビタミン、そして腸内環境を整える食物繊維などを豊富に摂ることができます」

 疲れた体に喝を入れようとコーヒーばかり飲んでいては、疲労は溜まるばかり。“疲労スパイラル”から抜け出すには、「まごわやさしい」が合言葉だ。

【宮澤賢史氏】
臨床分子栄養学研究会理事長。東京下町の宮澤医院で、分子整合栄養医学の観点から症状の根本解決を図る栄養療法を広めている。著書・監修に「医者が教える『あなたのサプリが効かない理由』」(イーストプレス)など。

― 本当は怖い中年の病気 ―

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