コンビニのおつり受け渡しで手をギュッと…。店員の本音は?

日刊SPA! / 2019年7月21日 8時54分

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コンビニ店員のおつりの受け渡し方にかんして、ネット上には厳しい声もある(※画像はイメージです。以下同)

 筆者は長年コンビニで働いてきた。先日、知り合いから「コンビニって、おつりの渡し方にマニュアルはあるのですか?」と質問をされた。

 なんでそんなヘンなことを聞くのだろうと思っていたが、ネット上には「店員の手の汗が汚くて無理」とか「ギュッと握ってくる店員がいて不快」などの意見があるらしい。また、店員によって渡し方がマチマチでどうなっているのか疑問の声もあるそうだ。

 ……散々な言われようだが、店員側にも言いたいことはある。

◆コンビニのおつりの受け渡し問題「手の汗が気持ち悪い」

 さまざまな店舗を経験してきた筆者だが、コンビニにはおつりの渡し方などマニュアルは存在しないし、研修でもやらない。皆さんだって、友達同士で金銭の受け渡しをする際に、意識したことがある人の方が少ないであろう。

 現在コンビニで働いている友人3名にも聞いたが、そんなことを気にしている客がいること自体に驚くという。筆者やスタッフから言わせれば、おつりの受け渡しでは、客の方こそよくわからない行動をする人が多いのである。

 たとえば、おつりが“札”の場合。

 五千円札、一万円札を客が払ったとき、店員は先に札を返し、次に硬貨を返す。しかし、千円札の向きが揃ってないと気が済まないのか、店員が札を渡すと、ゆっくりと向きを直す客が意外と多いことに気がつく。

 そんなのどうでもいいし、時間がかかる。早く札を財布なりポケットなりにしまって欲しいのだ。こっちは小銭を用意して渡そうとしているのに、待たなければならない。

 小銭を持ったままでお預け状態となっているのは、なんとも言えない気分である。クレジットカードや交通系ICカード、その他の電子決算がどれほど楽で早いか。キャッシュレスが叫ばれる昨今のご時世でも現金で払う人はかなり多いのだ。

 暇なときはまだしも、混んでいるときは次の客が気になってしまう。とはいえ、悪気がないことはわかっているので、その人の癖やこだわりなのだろうと許せる範囲だ。

 おつりの受け渡しで店員が嫌に感じていることは、客の手の汗だ。特に夏場はひどい。ポケットにそのまま札を入れて持ち運んでいる人も湿っていてタマラナイ。世間では「店員の汗が気持ち悪い」という声もあるらしいが、実は店員としても客に対して同じ気持ちなのである……。

 店員が客の手を強く握るとか、お金を雑に渡すとかはその人の資質によると思うが、そのようなクレームを筆者自身は聞いたことがない。

 意外に思われるかもしれないが、店員の手はかなり清潔に保たれている。それこそ本部や店舗からの指導もあるが、不特定多数の手や汚れたお金を扱っているので、常に手を洗いたくなるのだ。消毒液を頻繁につけるし、ペーパータオルで拭いている。

 おつりの話から少し逸れるが、少し困ってしまうのは潔癖症すぎる客。たとえば、レジに持ってきた商品を店員には触らせず、バーコードを見せ、そこでスキャンをさせ、袋も拒否する。そして、その商品を店員の目の前でウェットティッシュで拭きまくる。

 そりゃ、こちらとしても気分が悪いに決まっている。慣れてくれば、そういう人もいるものだと気にならなくなるが……。

◆店員から見た客の意味不明な行為

 お釣りを渡すとき、店員から見て意味不明な行為がある。

 それは、なぜか2本指で硬貨を受け取る人。ほとんどが若い男だ。地方出身の店員仲間は、「東京に憧れている田舎者が格好つけてやっているだけだろう」と決めつけて言っていたが、意外と多いのに驚かされる。

 人から小銭を受け取るのに人差し指と親指である。硬貨が1、2枚だったらまだいいが、10枚ぐらいをなぜ……?

 その結果、どうなるのか。もちろん、硬貨は落ちる。こっちはなんで怪我をしているわけでもない人の2本指に気を使ってお釣りを渡さないといけないのか。店員から不評なことは言うまでもない。

 また、おつりの話と言えば、こんなひどいエピソードがある。あれは公園近くの店で働いていたときのこと。

 元ヤクルトスワローズのペタジーニに似ている南アジアの男がいた。彼は常に酒で酔っ払っており、若い店員にいちゃもんをつけることで要注意人物とされていた。

 彼はなぜか筆者には因縁をつけない。絶対に抵抗してこないような相手にのみ横柄な態度をとるのだ。大学生アルバイトのA君が接客をしていると、いきなり男が怒声をあげた。

「お前、なに、釣りを放り投げるようにするのだ!」

 筆者も横のレジで見ていたし、防犯ビデオを後から確認したが、特に気にするようなレベルではなかった。しかし、A君も彼と関わりたくないという気持ちが思わず行動に出てしまったのかもしれない。

 その数日後、別の大学生アルバイトのB君とシフトに入っていた。すると、男がやってきて缶チューハイを購入。B君はお釣りを渡した後、すぐに手を洗った。次の瞬間……。

「お前、俺が南アジアの人だからって、汚いと思って手を洗っているのか! 人種差別するつもりか!」

 B君は面食らっていた。もちろん、人種差別などではなく、いつもの習慣で手を洗っただけなのだ。まだ若い大学生に、ことあるごとに因縁をつけるこの男。結局、1年後に店内で再び大学生アルバイトにいちゃもんをつけ、堪忍袋の緒が切れた店長が“出入り禁止”を言い渡したのだった。<取材・文/浜カツトシ>

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