夏休みにまだ間に合う、オススメ海外旅行先…意外な穴場は?<旅行作家推薦>

日刊SPA! / 2019年7月31日 9時30分

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ウラジオストクの展望台から街を見下ろす筆者

 夏休みの時期が到来した。とはいえ、普段の仕事が忙しく、まだ何も計画を立てていないという人も多いはずだ。これまで世界83か国を旅してきた筆者は、旅行作家ということもあり、知人や読者から「海外にあまり行ったことがないけれど、夏休みに気軽に行ける場所ってどこですか?」と質問を受けることが多い。

 そこで今回は、8月後半の旅ならまだ余裕で間に合う、旅の初心者にも簡単に行ける国や場所をピックアップしてみたい。

◆まだ間に合う! 夏休みに行くお手軽海外旅行

 相談を受けたとき、筆者はその人に旅の経験値を聞いたうえでアドバイスするようにしているが、海外に初めて行くような人には、それぞれの好みに合わせて提案する。例えば美味しいものを食べたい、ビーチがいい、買い物やスパ、観光したい、夜遊びしたい、ノンビリしたい……そんな旅の目的を念頭に、尚かつ日本から近くて治安が良く、居心地がいい場所を推薦している。

 これから紹介していく国や場所は、そんなニーズを満たしてくれるのだが、LCCをはじめ、複数の航空会社がたくさん飛ばしているので価格競争がある。よって航空運賃は安く、ギリギリの予約でも間に合うはずだ。東京発の往復航空券を航空券比較サイトの「スカイスキャナー」を使って、それぞれの場所のおおよその運賃を調べてみたので参考にしてほしい(※8月後半の3泊4日で検索)。

 ちなみに、ホテルの予約は団体客がよく利用するホテルや高級ホテルを選ばなければ直前でも空いていることがほとんどである。では、発表していこう。

◆タイ・バンコク

 “微笑みの国”と呼ばれるだけに、現地の人たちは優しく、治安は安定している。初心者向きで、一度は訪れたい場所。フライト時間は6時間半から7時間。LCCのスクート航空とエアアジアが、それぞれ2万4500円と2万4000円だ。

 日本では1000円近くするガパオやカオマンガイなどのタイ料理も、現地の屋台であれば50バーツ(約170円)ほどで食べられる。タニヤ通りをはじめ、ゴーゴーバーが密集するナナプラザやソイカウボーイなど、豊富なナイトライフにも満足するはずだ。夜遊び&ビーチが目的の人には、バンコクからバスで2時間ほどのパタヤまで足をのばすという手もある。

 買い物をしたい人はMBKセンターがオススメだ。上階には変なロゴのTシャツが売られていて、服も安く買えるし、携帯ショップが集まっているので眺めているだけで楽しい。また、週末になるとモーチットではウィークエンドマーケットが開かれる。日本からのバイヤーもやってくるような場所で広大だが、かなり安く買い物ができる。日本でも売られているような服も半額以下で、筆者も行くたびにTシャツを10枚買うが、それでも全部で3000円程度だ。

【筆者の主観的な評価】※五段階評価
食事の美味さ:★★★★★
観光スポットの多さ:★★★
治安の良さ:★★★★★
夜遊び充実度:★★★★★
オススメ度(総合評価):★★★★★

◆韓国・ソウル

 フライト時間は2時間半から3時間。言うまでもなく、日本から近くて訪れる日本人が多い場所だ。ソウルは治安も問題なく、ハングル語が書いていなければ、まるで日本の都市のようだ。海外に行った気がしないかもしれないが、屋台はもちろん食べ物は美味しく、明洞でのショッピング、スパやマッサージなど初心者には楽しいはずだ。

 観光では故宮の景福宮(キョンボックン)がいい。日本語を話すガイドが無料でついてくるので利用するといいだろう。そして南大門市場は新旧織り交ざった巨大なアメ横みたいな場所なのでぜひ訪れて欲しい。

 ソウルの夏もかなり暑い。そんな時はスタミナをつけるために焼肉だろう。豚肉が多いが、これが実に美味しい。そして冷麺もオススメなので、いろんなレストランで試すのもいいかもしれない。

 LCCのジンエアーで往復2万4000円と安い。ただし、LCCということで預け荷物は別途料金がかかってしまうので手荷物は8キロぐらいに抑えたい。荷物がたくさんある人はアシアナ航空の往復2万8000円でもいいかもしれない。

【筆者の主観的な評価】※五段階評価
食事の美味さ:★★★★★
観光スポットの多さ:★★★★
治安の良さ:★★★
夜遊び充実度:★★★
オススメ度(総合評価):★★★★

◆韓国・釜山

 フライト時間は2時間10分~30分。博多から高速フェリーで3時間でも行くことができる釜山は、最もお手軽な旅行先のひとつだ。

 筆者の友人で普段は仕事が忙しい人も1泊2日でよく遊びに行っている。食べ物は海鮮類が美味く、射撃も体験できる。海雲台海水浴場などの有名ビーチや、“釜山のマチュピチュ”の異名をもつ甘川洞文化村などの珍しいスポットもある。色鮮やかな景観で、昨今は“インスタ映え”狙いの若者たちも増えている。

 エアプサンが2万200円、チェジュ航空が2万1200円だった。

【筆者の主観的な評価】※五段階評価
食事の美味さ:★★★★
観光スポットの多さ:★★★
治安の良さ:★★★★
夜遊び充実度:★★★★
オススメ度(総合評価):★★★★

◆台湾・台北

 日本から近く親日の国であり、旅行者のリピート率も高い。映画の舞台にもなった九份の街並は幻想的。夜になると、台北の各地でお祭りの縁日みたいな夜市が開かれるのだが、買い物や屋台の食べ歩きもオススメだ。

 観光の最初は台湾ナンバーワンの高層タワーにのぼり、屋外展望台から台北の街を一望するのもいいかもしれない。

 台湾は食べ物が美味しいが、筆者が必ず食すのはカキのオムレツ。ビールとよく合う。そして牛麺。肉は柔らかく、味も思ったよりもさっぱりしている。台湾名物の小籠包は屋台でもレストランでもどこで食べても美味しく、火鍋は辛いけれど具材が豊富ではまってしまう。ただし、食べすぎると翌日お腹がやられるかもしれないので気をつけたい。

 LCCのスクート航空が2万7000円。タイガーエアーが2万9000円。バニラ航空が3万1400円。前述のとおり、LCCは預け荷物に別途で料金がかかるので、荷物が多い人はキャセイパシフィック航空が3万2800円である。

 とはいえ、台北はホテル代が安くはないので、航空券とホテルがセットになっているプランを選ぶほうがお得かもしれない。フライト時間は3時間半から4時間だ。

【筆者の主観的な評価】※五段階評価
食事の美味さ:★★★★★
観光スポットの多さ:★★★★
治安の良さ:★★★★★
夜遊び充実度:★★★
オススメ度(総合評価):★★★★★

◆ロシア・ウラジオストク

 ここまでは、旅好きにとっては定番と言えるかもしれないが、最後に意外な場所を紹介しておこう。筆者も2年前に訪れたことがあるが、東京からわずか2時間半のフライトでヨーロッパの街並みがお目にかかれる。

 それは、“極東のサンフランシスコ”と呼ばれるロシアのウラジオストクだ。

 かつては軍港であり、自由な往来のできない閉鎖都市だった。日本人が大勢住んでいて日本人町も形成されていたことを知る者は少ない。そんな帝政ロシア時代・旧ソ連時代の面影を残すウラジオストク。現在は、極東ロシアを訪れる外国人には電子ビザでもOKになったので、今後は人気が高まるだろう。筆者の友人でも昨年あたりから訪れた人が増え、この夏も行く予定の人が多い。

 ただ、坂道が多いため、足腰が悪い人は注意だ。また、個人的にはホテル代が高いような気がする。ウラジオストクには北朝鮮国営レストランが数軒あるので、食事も美味しいし、記念に行ってみてもいいかもしれない。

 アエロフロート航空で3万5800円、S7航空で3万7600円。ただしS7航空は荷物代が別途のことが多いので注意した方がいい。

【筆者の主観的な評価】※五段階評価
食事の美味さ:★★★★
観光スポットの多さ:★★★★
治安の良さ:★★★
夜遊び充実度:★★★
オススメ度(総合評価):★★★★

<取材・文/嵐よういち>

【嵐よういち】
旅行作家、旅行ジャーナリスト。著書の『ブラックロード』シリーズは10冊を数える。近著に『おそロシアに行ってきた』(彩図社)がある。人生哲学「楽しくなければ人生じゃない」

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