バトル、課金…『ドラクエウォーク』をやって『ポケモンGO』フリークの私が感じたこと

日刊SPA! / 2019年9月29日 8時30分

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『ドラゴンクエストウォーク』

―[絶対夢中★ゲーム&アプリ週報]―

 9月12日に『ドラゴンクエスト』シリーズ初の位置情報ゲーム『ドラゴンクエストウォーク』が配信開始されました。配信1週間で500万DLを突破し、以降もセールスランキング1~2位を連日でキープするなど好調に推移しています。

 今回は『ポケモンGO』コアユーザーの私が、『ポケモンGO』と『ドラクエウォーク』を4つの点から比較してみました。といっても、あくまで個人的な感想。みなさんはどう感じましたか?

◆比較ポイントその1【歩く】

 ジャンル的には同じウォーキングゲームである2タイトル。しかし、歩くことに対する位置づけには差があります。『ポケモンGO』は特に目的地に決まりはなく、出現しているポケモンや開催予定のレイドバトルを探して自由に歩けます。

 一方、『ドラクエウォーク』はクエストごとに目的地を設定するスタイル。ランダムで指定される周囲約200~500mの店舗やスポットのなかから1つを選び、ゴールを決めます。到着するとまた次のクエストの目的地を選び出発!

 近所の入ったことのない裏道、知らなかった小さな商店など数多くの発見があり、一区切り一区切りつけながら、気が付くと時間を忘れて歩いています。オートで戦闘や壺割りでの回復をしてくれる「ウォークモード」も搭載され、歩きスマホ対策もされています。

 ただし、通勤時など時間に余裕がない場合、行きたい場所がはっきり決まっているときなどは、『ポケモンGO』のほうがやることがシンプルで適しています。

◆比較ポイントその2【バトル】

『ポケモンGO』の通常バトルは、ポケモンにボールを投げてゲットする手軽なシステム。それに比べ、『ドラクエウォーク』の戦闘は本家譲りのコマンド式バトルで、バトルに関しては『ポケモンGO』のほうがスマホゲームのカジュアルさに合っていると感じました。

『ドラクエウォーク』の戦闘はかなり本格的。オートバトルにも切り替えられますが、敵が強くなってくると、先に誰を回復させるか、どのスキルを使うべきか、そうした1手の選択が生死を分けます。戦闘で減ったHPとMPもそのままなので、連戦にも気を使います。

 また通常の戦闘以外に、最大8人で協力して戦うメガモンスター討伐(レイドバトル)もあるものの、こちらも同じコマンド式バトルでやや単調。『ドラクエウォーク』の本質は、昔ながらの硬派なコマンド式RPGと考えていいでしょう。

◆比較ポイントその3【課金】

 課金に関しては『ポケモンGO』のほうが、いわゆる“課金圧”が圧倒的に低いデザインとなっています。『ポケモンGO』にはガチャもなく、普通に遊ぶ分には課金の必要性がほとんど感じられません。

 対照的に『ドラクエウォーク』はガチャ(ふくびき)があるソーシャルゲームの文法に則っていて、強力なスキルがついた星5の武器を引いてから強化するのがゲーム攻略の王道です。10連ガチャは3000ジェム(3000円)。歩数やバトル数によって「マイレージポイント」が貯まり、無課金でもガチャは引けますが、貯めるにはかなりの時間と労力がかかります。期間限定ガチャが早くも複数登場し、全体的にガチャが引きたくなるゲームデザイン。ガチャの誘惑に弱い人は、財布のヒモを締め気味にプレイしたほうがいいでしょう。

 ちなみに、マイレージポイントがたまるペースが速い(通常の2.5倍)「ゴールドパス」が1週間分1000円で販売されています(「リリース記念」として4週分2000円のセットもあり)。ガチャそのものには課金せず、このパスを購入するだけに留める“微課金”の選択肢もあります。サブスク的な課金方法は、毎日コツコツ歩くウォーキングゲームに合っています。

◆比較ポイントその4【原作性】

 原作の面白さの再現に関しては『ドラクエウォーク』に軍配が上がります。『ポケモンGO』には歴代のポケモンが登場しますが、原作ゲームのストーリーやシステムは、あまり踏襲されていません。
 その点、『ドラクエウォーク』は原作の世界観が存分に活かされ、BGMも『ドラクエIII』をベースに心のふるさとのようなメロディの数々が流れます。既に始まっている『ドラクエI』イベントでは、懐かしのストーリーを追体験でき、フィールドもドット絵調に変化します。

 スマホゲーム『星のドラゴンクエスト』の展開を見るに、今後も原作シリーズや派生作、人気のコミカライズ作品など、厚みある作品群を活かしたイベントが続くのは確実。多くのドラクエファンが懐かしく遊べることでしょう。

 以上4点を比較してきましたが、簡単にまとめると、『ポケモンGO』はスマホゲーム初心者にもわかりやすく、歩くときのパートナーになってくれるタイトル。一方、『ドラクエウォーク』はコマンド式RPGの面白さのなかにうまく歩く要素を組み入れたタイトル。そもそもの出発点に違いがあるように感じます。今後も何かと比較されるであろう『ドラクエウォーク』と『ポケモンGO』。両者は異なる立ち位置でスマホゲーム界を引っ張っていきそうです。

【卯月鮎】
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲームの紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。著作には『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)がある。ウェブサイト「ディファレンス エンジン」

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