新作登場の『どうぶつの森』、幻の初代はダンジョンを探索するRPGだった!?

日刊SPA! / 2020年3月22日 8時30分

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島での生活を楽しむ『あつまれ どうぶつの森』

―[絶対夢中★ゲーム&アプリ週報]―

●あつまれ どうぶつの森
Nintendo Switch/任天堂/5980円(税込)/3月20日発売

 3月20日に人気のコミュニケーションゲーム『どうぶつの森』の最新作『あつまれ どうぶつの森』がNintendo Switchで発売されました。新型コロナウイルスの影響で巣ごもり指向が高まるなか、「待ってました!」とばかりにプレイしている人も多いのではないでしょうか。

 今回は、知る人ぞ知る『どうぶつの森』の幻の初代を取り上げたいと思います。もし、この幻の初代が実際に発売されていたとしたら、今のような『どうぶつの森』人気もなかったかもしれません。

◆周辺機器「64DD」のゲームになるはずが……

『どうぶつの森』の一作目が発売されたのは2001年。NINTENDO64のハード末期のタイミングでした。しかし、実はその前に「64DD」というNINTENDO64の周辺機器向けのゲームとして『どうぶつの森』は開発されていたのです。

 64DDはNINTENDO64の下に取り付けて使う大容量のネット対応ディスクドライブ。ファミコンとディスクシステムの関係をイメージしてもらえればわかりやすいと思います。度重なる延期もあって1999年にようやくサービス開始(任天堂とリクルートが合弁した企業のネットサービス「ランドネット」と契約するともらえました)。しかし、対応ソフトも少なく、すぐにサービスは終了しました。

『どうぶつの森』は64DDのネットワーク機能を活かして、「ほかの人といっしょに遊ぶ」コミュニケーションゲームを中核としたネットRPGとして構想されていました。当時は『ディアブロ』や『ウルティマオンライン』など海外のネットRPGが一般に浸透し始めた時期。そうした狙いもあったのでしょう。

◆実はダンジョンを探索するゲームだった!?

 64DD版の『どうぶつの森』は広大なフィールドが用意され、「春夏秋冬を表す4つの島があり、それぞれの島には細かいダンジョンがあって、そこを冒険することになっていた」と「社長が訊く ゲームセミナー2008~『どうぶつの森』ができるまで~」のインタビューで明かされています。

 さらに、プレイヤーはどうぶつの力を借りて冒険するという設定で、どうぶつは4本足で歩く一般的な姿でした。シリーズおなじみの2本足で擬人化されたどうぶつたちではなかったのです。

 結局、64DDを取り巻く状況が変わっていくなか、『どうぶつの森』はNINTENDO64用に作り変えられることとなりました。フィールドもコンパクト化され、村作りの要素を強化したゲームとなり、プレイヤーと会話できるよう2本足で立って歩くどうぶつにモデルチェンジ。もし、『どうぶつの森』がどうぶつたちの力を借りてダンジョンを探索するRPGだったら、ここまで成功したかはわかりません。

 最新作の『あつまれ どうぶつの森』は、無人島で素材を集め、道具も家具もDIYする手作りライフが特徴です。ひとつの島に最大8人まで一緒に暮らすことができ、友だちの島へ出かけたり、自分の島に招待したりと、「あつまれ」の名前にふさわしいものになっています。「ほかの人といっしょに遊ぶ」という当初のコンセプトも花開きつつあるといったところでしょうか。

【卯月鮎】
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲームの紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。著作には『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)がある。ウェブサイト「ディファレンス エンジン」

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