電車で「くしゃみ」をしたら睨まれて…花粉症持ちの悲惨な体験談

日刊SPA! / 2020年3月27日 8時51分

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写真はイメージです(以下同じ)

 暖冬の影響で時期は早まったが、飛散量は例年に比べると少なかったスギ花粉。それでも花粉症の人にとって辛い季節であることには変わりない。

 特に今年は新型コロナウイルスの影響により、くしゃみをしたら周りから白い目で見られた、なんて経験のある人も多いのではないだろうか。

◆くしゃみをしただけで周囲の視線が……

「我慢しようと思ってもくしゃみってなかなか止められないじゃないですか。それでもマスクの上から手を抑えて漏れる音を最小限にしていましたが、電車の中であからさまに不快そうな表情で見られたことは一度や二度じゃないですよ。少なくとも去年まではあまり感じなかったことですね」

 そう語るのは、プラント関連会社に勤める津永正之さん(仮名・41歳)。30代半ばで突然花粉症に襲われ、それから毎年悩まされているというが今年ほど“周囲の目”が気になった年はなかったとか。

「会社の同僚や部下は、以前から私が花粉症なのを知っているので大丈夫ですけど、大変なのは移動中。朝晩の通勤のほか、日中も取引先との打ち合わせや現場の視察で電車を利用することが多いので。訪問先のなかには最寄り駅の近くにスギ林があったりするため、電車に乗ってもくしゃみが止まらなくて。それで隣に座っていた女性が席を立ち、同じ車両の離れた場所に座り直したこともありました。くしゃみをした直後、時間にして0コンマ何秒かの一瞬の出来事でしたけど、女性が眉間にシワを寄せて私のほうを睨んだんです。あれはさすがにショックでしたね」

◆マスクの消費を抑えるためにティッシュを鼻の穴に詰めて……

 しかし、普段ならそこまで気にしない人でも感染の拡大が連日にわたって報道され、神経質になっているのも事実。今年2月には福岡の地下鉄で「マスクをせずに咳をしている人がいる」と非常ボタンが押される事件もあった。

「他人事とは思えなかったですね。私は花粉の飛ぶ時期はいつもマスクを着用していますが、それでもくしゃみが止まらなくなることがあります。『ずっとくしゃみをしている人がいる』って同じように非常ボタンを押されたらどうしようって。以前はそんな心配まったくしていませんでしたが、現実にこういう事件があったわけですから」

 ただし、周囲の視線よりもしんどかったのは、マスクがどこも品切れで入手できなかったこと。ストックに余裕があったわけではなかったため、使い捨て用のマスクを2~3日使用するなどしてしのいでいたそうだ。

「花粉症の時期は鼻水が止まらなくなり、マスクを外すとビヨーンって糸を行くような状態のため、鼻の穴にティッシュを詰めてなるべく汚れないようにしていました。いつもなら1日2~3枚消費していましたが、そうやって使う枚数を節約していたんです。けど、それでも同じマスクを着け続けるのは衛生的じゃないし、使っている自分もあまり気持ちいいものじゃない。だからといってマスクなしってわけにもいきませんしね」

◆本格的な花粉症の治療を決意

 夫婦で手分けして地元のドラッグストアやスーパーを10数軒回ってもどこも売り切れ。その後、ネット通販でなんとか確保できたそうだが、すでに首都圏ではスギ花粉のピークは過ぎており、くしゃみや鼻水が止まらない状態は治まっていたという。

「まあ、コロナ対策用に毎日マスクをしなきゃいけないので、あっても困りませんけどね。それと花粉症になってからずっとマスクだけでしのいできましたが、ちゃんと治療しようかなって考えるようになりました。調べたら投薬だけじゃなくレーザー治療なんて方法もあるみたいですしね。今年のような状況は稀なのかもしれませんが、やっぱり鼻のムズムズや鼻水ダラダラから解放されたいので。それに花粉症が治れば、変に誤解されることもないと思いますから(笑)」

 例年以上に肩身の狭い思いをしている花粉症の人たち。彼らにとっては災難としか言いようがないが、本格的な治療を検討してみるきっかけのひとつにはなりそうだ。<TEXT/トシタカマサ>

【トシタカマサ】
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

―[シリーズ・春の悲惨な思い出]―

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