沖縄にコロナ疎開した一家に、楽しかったのか聞いてみた

日刊SPA! / 2020年5月31日 8時50分

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滞在先のホテルのプールも連日ほぼ貸し切り状態。200部屋あるホテルには、同じくコロナ疎開してきたとおぼしきファミリー客が5組ほど泊まっているだけだったとか

 コロナ禍で多くの人が自粛生活を送るなか、謎の正義感や危機意識で感染拡大リスクを高めている「コロナ偏差値が低い」人たちがいる。時に迷惑にもなる、彼らの謎行動をリポートする。

◆一家で沖縄にコロナ疎開。冷たい視線にホテル軟禁生活

 東京都での新型コロナ感染拡大を受けて一時話題となった「コロナ疎開」。都内在住のITエンジニア、木島勝さん(仮名・39歳)も、3月のうちに意気揚々とコロナ疎開した一人だ。

「『4月1日に東京都が都市封鎖に踏み切る』という噂がきっかけです。テレビ局勤務の知人から回ってきたので、これは確かだろうと。仕事もリモートに切り替わったので、一家で東京を脱出しました」

 疎開先は沖縄。民泊サイトで予約した古民家に一家5人で身を寄せた。そもそも日本の法律で都市封鎖などできないことは周知の事実。本来なら感染拡大エリアからの人の移動は避けるべきだ。

「結局、東京で都市封鎖は行われず、美ら海水族館を観光するなど沖縄を満喫してました。旅行気分で『来てよかったね~』なんて家族で話していたんです」

 風向きが変わったのは、沖縄でも感染者数が急増した4月上旬。さらにはある事件も重なり、現地の人たちとは明らかに異なる観光客同然の木島一家には、冷たい視線が浴びせられるようになった。

「石田純一の感染発覚ですよ。自覚症状がありながら沖縄に滞在していたことで、東京からの訪問者は肩身が狭くなった。海辺で子供と遊んでいたら『あんたらみたいな人のせいで沖縄でもコロナが増えた』とはっきり言われたこともあります。タクシー運転手にも『私らも命がけですよ』と皮肉を言われる始末で……」

 それでも、4つ星なのに1泊6500円で泊まれるホテルを発見して滞在先を替えるなど、なんとか沖縄生活を続けようと画策していたという木島さん。しかし、沖縄でも緊急事態宣言が出されたことで、結果的に東京にいた頃となんら変わらない状態に。日に日に増す疎開者への風当たりの強さもあり、22日間の疎開生活を終え、東京へ舞い戻ったという。

「空港からの帰り路で、日に焼けた3人の幼い子を連れてスーツケースを引きずっているときの周囲の視線が少々痛かったですけどね(笑)。でも、大人になって沖縄に長期滞在できるとは思ってなかったので、コロナも悪くなかったなと」

 最後まで自慢げに話す木島さんだが、沖縄の住民からすれば迷惑千万な話でしかない。

<取材・文/週刊SPA!編集部>

―[コロナ偏差値が低い人々]―

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