100万円以上でも即決の腕時計投資家が6年間も悩んで手に入れたものは?

日刊SPA! / 2020年6月21日 15時50分

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デスクトップPC用のスピーカーとして往年のJBLらしい4312MIIを置くのが夢だった

―[腕時計投資家・斉藤由貴生]―

 腕時計投資家の斉藤由貴生です。私は、最近ある買い物をしたのですが、それを買うまでに6年間も悩んでしまいました。

 普段、100万円以上もする腕時計をなんの迷いもなく即決する私が、なぜそんなに長い時間迷ったかというと、「買った値段で売りづらい」と思ったからです。

 腕時計の場合、買った値段と同じぐらいで売れる可能性が高いモノが多いですし、買った値段以上で売ることも可能です。しかし、多くのモノは買った瞬間から値段が下がるというのが当たり前。特に、白物家電製品などはそういった傾向が強く、私はたとえ1万円ぐらいだったとしても、買うまでに相当悩むわけです。

 そんな私が6年迷っていたのがJBLのスピーカー。4312MIIというモデルです。

◆腕時計よりも難しかったオーディオ選び

 私がこのスピーカーを欲しいと思ったきっかけは、6年前にたまたま秋葉原の家電量販店で見かけたから。有名なJBLスピーカーの小型版があるということに驚き、足を止めたのです。

 実はこれ、昔からあったようですが、その存在に気づいていなかったほど、私はオーディオの知識が乏しかったわけです。こういったスピーカーは、アンプがないと音が鳴らないということすら知らないほどでした。

 ちなみに、この4312Mというスピーカー自体は、新品と中古相場の価格差がそこまでありません。ですから、躊躇なく買っても良かったのですが、これを使うためにはアンプが必要だったわけです。

 そして、そのアンプがなんとも厄介。買った値段に近い額で売れそうなモノもありますが、そのような製品は価格帯がとても高かったり、扱いが面倒そうなマニア向けです。

 また、そういったアンプを買ったとしても、パソコンとつなぐためにはUSB-DACも必要。もし、JBLのスピーカーが不要になった場合、アンプとUSB-DACも不要になり、それらすべてを売る必要があるわけで、これはかなり金銭的なリスクがある買い物になる、と思いました。

 すでにオーディオの環境がある方ならば、スピーカーだけ「買う⇒売る」を繰り返してもそこまでの損失とはならないでしょう。けれども、そういった環境がない私は、スピーカー、USB-DAC、アンプをすべてそろえなければならなかったわけです。

 仮に買い揃えても、それらの組み合わせが万が一、気に入らなかった場合、買ってすぐ売れば、もしかしたら半値ぐらいになるのでは?と考えました。

 このようにオーディオ初心者にとって、スピーカー購入にはいろいろ超えなければならないハードルがあるわけです。また、PC用で気軽に使いたいといった場合、「音の良さ」と「手軽さ」にどう折り合いをつけるかを考えるのも難しく悩みました。

◆6年も悩んで今さら買ったきっかけは?

 こんなことをぼんやり考えていた結果、欲しいと思ってから買うまでに、実に6年もの歳月を要してしまったわけなのです。

 ではなぜ、今ごろになって買えたかというと、それはきっかけがあったからです。

 2年前の記事で紹介したように、私は「サントリー響21年」というウイスキーを持っていたのですが、そのウイスキーの相場は当時よりも上昇。記事公開当時4万円程度だった「響21年」ですが、近頃は10万円近くまで値上がりしています。特に私が持っていた“旧ラベル”は高く、10万円を超える額でも落札されていたのです。

 私は「響21年」を家電量販店の2万円分のポイントで購入したため、仮に「響21年」が10万円で売れたならば、損する覚悟でスピーカーセットを買ってもいいのではないかと思ったわけです。

 その後、「響21年」を10万円以上で売却することに成功。私は腹をくくって4312MIIを買おうと決めたのです。

 ところが4312MIIは、6年越しで買おうと思った際、どこの店でも在庫がない状況。とあるお店に電話して聞いてみたところ、生産トラブルがあったようで数か月に一度のタイミングでしか入荷しないとのことでした。

 仕方なく中古品を狙おうと探してみたところ、比較的程度の良いモノはすぐに売れてしまっている様子。また、その価格も新品とほぼ変わらなかったため、ここでもまた買うのを躊躇してしまったのです。

 けれども、中古品を新品価格で買うか躊躇していたタイミングで、なんと4312MIIがの新品の一斉入荷がはじまったのです。しかもキャッシュレス還元のおかげで、新品を5万円台でゲットできるチャンス。私は今度こそ躊躇せず「購入ボタン」をクリックしたのです。

 こうして、欲しいと思ってから6年越しで4312MIIを手に入れた私ですが、まだ超えなければならないハードルがありました。

◆6年間悩んでよかったことはアンプが進化していた!

 それが「どのアンプを選ぶか」というハードルです。ただ、これに関しては6年も迷っていた間に製品が進化し、今はUSB-DAC内蔵のプリメインアンプが一般的となっています。

 それでも、どのアンプを選ぶかは問題でした。

 4312MIIぐらいの小さなスピーカーには、小さいアンプで良さそうなところですが、ネットで調べていると、「小さいスピーカーこそ大きなアンプ」といった指摘もあります。

 さんざん迷った挙げ句、私はDENONのPMA-2500NEとPMA-60のどちらにするかという選択肢まで絞り込んだのですが、この2択でも迷いました。なぜなら、2500NEは中古でも高額。一方、PMA-60のような非マニアックな製品は、価格下落の可能性があるため、どちらが結果的に得かという判断はかなり難しいわけです。

 そこで私は、「パソコン用スピーカーとして手軽に使いたい」という自分の目的を再確認。そうすると、半日つけっぱなしにするような使い方となるわけで、消費電力が重要となります。調べると、PMA-2500NEとPMA-60では消費電力に大きな差があることが判明。後者であれば、電球並のパワーだったため、つけっぱなしにできるレベルだと踏んだのです。

 また、もし私が超高級なオーディオセットを持っているとしたら……という妄想もしました。仮にオーディオルームを持っていたとしても、PC用として気軽に使えるPMA-60を買うだろうなと想像できました。

 こうして、私は4312MIIに続いてPMA-60を購入。懸念していた「良い音ではない」という結果にはならず、むしろ「これで十分!」という結果になったのです。

 私は、YouTubeの動画もパソコンの効果音も、全てJBLの4312MIIで聴いているわけですが、そういった使い方は最高だと思っています。

 私のように6年も迷う必要はありませんが、6年経ってコロナ禍で家にいる時間が長くなってしまった今となっては、部屋の中に良い音を流すというのは、なかなかオススメです。

【斉藤由貴生】
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

―[腕時計投資家・斉藤由貴生]―

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