財布は100均ダイソーで十分。“金持ちの長財布”はもう古い理由

日刊SPA! / 2020年6月22日 8時28分

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ダイソーで買った名刺入れ。免許証や数枚のカードが入る

 バブル時代の日本では、長財布こそ金持ちの象徴だった。パンパンに膨らんだ本革長財布の中には、何十人もの福澤諭吉が詰まっている。しかし、「金持ちが長財布を持つ」という光景は今や昔の話。もっと言えば、長財布は時代遅れの産物になってしまった。キャッシュレス決済が確立した現代、財布は以前よりも小さくなった。いや、そもそも「財布」なるものを持っていない人もいる。

 今の時代、パスケースか名刺入れがあれば大きな財布など必要ない……!

◆ダイソーで見つけた名刺入れ

 現在日本で主流になっているキャッシュレス決済と言えば、クレジットカードを除けばSuicaやPASMOに代表される交通系ICカード、そしてPayPayやメルペイ等のQRコード決済が真っ先に連想される。実際に交通系ICカードとスマホがあれば、首都圏では十分に生活できる。要するに数枚のカードと多少の紙幣が入る財布……というよりパスケースに近いもので事足りてしまうということだ。

 そこで筆者は、「100円ショップの王様」ダイソーへ足を運んでみた。キャッシュレス時代に適した小型の財布もしくはパスケースを見つけるためだ。15分ほど店内を彷徨った末に探し当てたのが、この商品。

 「スエード調名刺入れ」と書かれているから、本来は財布としての用途は想定していないはず。が、いざ使ってみるとなかなかどうして使い勝手がいい。カードと免許証、そして折り畳んだ数枚の紙幣を収納できる。

 タッチ決済の時はこの名刺入れからカードを出さなければならないが、普段は交通系ICカードだけで買い物を済ませているという人にはちょうどいいだろう。

◆文具メーカーが存在感を発揮

 筆者が次に訪れたのは、文房具店。カードの収納に特化した製品を文具メーカーが発売していると聞いて、せっかくだから探してみようと思った次第である。そして、その見聞は正解だった。

 大手文具メーカーPILOTの『Colorim Perky』は、表面と裏面に1枚ずつ、計2枚のカードを収納できる設計だ。

 NFC内蔵カードを2枚重ねた状態でタッチ決済しようとすると、時折読み込みエラーが発生してしまう。これはその決済と関係ないカードが干渉して起きる現象だが、Colorim PerkyはICカードセパレーターがエラーを防ぐ機能を有している。

 FeliCa規格が普及している日本では、こうした「2枚重ねてもエラーを起こさない機能」が消費者に求められている。この分野で文具メーカーが存在感を示しているという点も、実に日本らしい。が、国も変われば事情も変わる。海外ではそれとは真逆のコンセプトの製品が消費者に受け入れられている。

◆海外では「RFIDブロック」製品が人気

 KickstarterやIndiegogo等の海外クラウドファンディングによく出てくるのが、「RFIDブロック加工のミニマリスト向け財布」というものだ。犯罪者も時代と共に進化する。NFC読み取り端末を狙った者の尻ポケットに当てて、財布の中のカードから勝手に残高を出してしまう犯罪が発生している。いわゆる「電子スリ」というものだが、これを防ぐためにRFIDブロック加工がある。財布やパスケースの中にカードを入れているうちは、読み取り端末を近づけても反応しない。

 日本国内のオンラインショッピングサイトでも、RFIDブロック加工の施された製品が販売されるようになった。試しにAmazonで「RFIDブロック」と検索してみよう。財布やカードケース等複数の製品が表示されるはずだ。

 バブル時代を知っている人は、あまりに小さなパスケースに「何だこれ!?」と驚愕してしまうかもしれない。しかし現代人のライフスタイルはよりコンパクト、そしてより合理的な設計であるべき。今持っている財布を見直せば、それがアフターコロナの世界を生き抜くための心機一転につながるかもしれない。<取材・文/澤田真一>

【澤田真一】
ノンフィクション作家、Webライター。1984年10月11日生。東南アジア経済情報、最新テクノロジー、ガジェット関連記事を各メディアで執筆。ブログ『たまには澤田もエンターテイナー』

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