コロナと酷似のスペイン風邪。日本でも約38万人もの死者

日刊SPA! / 2020年8月9日 6時52分

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1918年の10月に始まった流行第2波は1921年の夏に収束。日本では第2波(1919年10月~)の致死率は5.29%に上る 写真/ゲッティ

 猛暑が続くと予想される今年、我々は「未曽有の夏」を迎えたことになる。高温多湿に加えて、マスク着用、ソーシャルディスタンス、ステイホーム……。熱中症への対策を講じつつコロナへの備えも必要だ。未曽有の夏に屈しないライフスタイルをつくる秘策はあるのか?

◆コロナはスペイン風邪と酷似

 かつて経験したことのない災禍ともいわれる新型コロナウイルスであるが、その危険性をお茶の水健康長寿クリニック院長の白澤卓二氏は次のように語る。

「今までの風邪やインフルエンザとはまるで別物と考えて対処すべきです。肺炎を引き起こし、重症化すれば極めて死亡率が高まることが、今までのウイルスとの違いです」

 確かにこれまでは、重症化するのは高齢者あるいは糖尿病などの基礎疾患がある人が多かったが、それに当てはまらないケースも起きているという。

「健康な若い人でも亡くなる症例があり、さらに無症状の感染者もいます。どのような人が感染しやすく、なぜ発症しないかがいまだにわかっていないのですから、感染様式がこれまでの感染症の常識とはまったく違う。最大にして唯一の予防法は、ウイルスとの接触機会を減らすことだと言うしかありません」

 白澤氏によると、コロナに類似する事例は102年前にまでさかのぼる。

「コロナの死亡数、死亡率、世界的な感染拡大スピードなどで類似する事例は、1918年3~6月に流行したスペイン風邪です。ピークが過ぎた後は、その年の冬に第2波が訪れ、多くの死者を出しました。それを考えると、コロナについても第2波が襲来する恐れは非常に強く、収束までに長期化するだろうと思われます」

 スペイン風邪では当時の世界人口の3分の1が感染。死者は1700万~1億人に達し、日本でも1年以上にわたって約38万人もの死者を出した。

「製薬技術が発達しているため、コロナに対する治療薬やワクチンは早々に開発されるでしょう。それまでは密を避け、在宅しつつ、発酵食品や野菜、果物を中心とした食事を取り、新しい生活様式を見いだしていきましょう」

 未知の部分が多いコロナウイルスに対し、我々の自粛生活はむしろ始まったばかりだ。

【お茶の水健康長寿クリニック院長 白澤卓二氏】
専門は寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学など。著書に『健康長寿の方程式』(笠原出版社)など多数

<取材・文/沼澤典史(清談社)>

―[夏の[コロナ生活]マル秘対策]―

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