20代で100軒の一流寿司を食べ歩く男「1万5000円で一流を学べる場」

日刊SPA! / 2020年9月11日 8時30分

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寿司リーマン氏「福岡市、伍水庵の中トロ。口に入れた瞬間は水分量少なめに感じるシャリも、トロの脂とマッチすることで一気に親和性が高まる。食べながら何度も頷いてしまった逸品です!」

 かつて高級寿司屋は、サラリーマンが憧れる商談の場所であり、大人の男の嗜みの場所だった。しかし、いつしか給料減と会社の経費削減でサラリーマンたちの足は遠のき、「大衆店でも美味しければいい」と思っている人は多いはずだ。だが、これに異を唱える人がいる。

「デキるビジネスマンになりたければ、一流の寿司屋に行け!」と語るのは、日本中の高級寿司屋の写真をインスタグラムに投稿し話題の寿司リーマン@taki_sushimania氏。まだ20代ながら1年に300万円を寿司に費やし、全国100軒以上も一流の寿司屋を巡っているという生粋の寿司好きだ。

 サラリーマンとしてコンサルティング会社で働きながら、平均でも週に4回、多い時は3日で7回も寿司を食べている彼は日本全国の寿司を食べ歩く中で、ビジネスマンと寿司の重要な関係性を見出したという。そこで、寿司を通じて生み出した、寿司リーマン氏独自のビジネスの流儀について話を聞いた。

◆寿司屋だから学べること

――どうして一流の寿司屋に行くとデキるビジネスマンになれるんでしょうか。

寿司リーマン氏(以下、寿司):一流の寿司屋に行くと、味はもちろんのこと「一流の気遣い」が学べるからです。寿司を握りながらお客さんに合わせてペースを変えたり、シャリの量を調節している様子を見ていると自然と「一流の気遣い」を感じることができます。

――しかし、それは寿司に限らずとも高級料理店に行けば学べそうです。

寿司:例えば同じ高級料理でも、フレンチの場合シェフとサービスが別ですよね。でも寿司は、大将がそれを1人でやる必要があります。寿司屋の「カウンター文化」というのが他の高級料理店と大きく違う点なんです。

 大将とお客さんの間にあるのはカウンターだけ。近距離で、お客さんに見られ、コミュニケーションもしながら繊細な握りを提供する。100軒以上の寿司屋を巡る中で、一流の寿司屋というのは、味はもちろんのこと「接客」も一流だと気づきました。

 カウンターで、常連、カップル、食通など、お客さんのタイプによって会話を使い分けている様子は見ているだけでも勉強になります。

 ビジネスマンにとって、商談相手への気遣いや心地のいい雑談など、自分と照らし合わせて仕事に活かせる部分が多いと思います。特に若手のうちは、そのような「一流の気遣い」に触れる機会ってないですよね。

◆一流の寿司屋の条件

――なるほど。そもそも一流の寿司屋に定義はあるんでしょうか。

寿司:もちろん回らない寿司屋で、カウンター10席未満で握る人が1人。値段に関しては一概には言えませんが、せっかくなら夜の「おまかせ」で1万5000円以上のところに行ってみてほしいです。

 あと、私の場合は比較的大将の年齢が若いお店に行くようにしています。「若い」というのは、オープンしてから5年以内の寿司屋や、大将の年齢が20代後半~30代後半の寿司屋です。

 若くしてお店を仕切っているその大将がどんなスキルを持っているのか学ぶべき点が多く、刺激になります。訪問する度にどんどん進化する伸び代があるので、通うのも楽しみになりますね。

――でも、1万5000円以上というのはなかなか高額ですね。普通のサラリーマンが行くのは少しハードルが高い気がします。

寿司:普通の飲み会でも、一次会、二次会といってタクシーで帰る、となると余裕で1万円を超えますよね。だったら飲み会を数回我慢して、数ヶ月に一度でいいので、一流の寿司屋で勉強してみるのも面白いと思います。

 たとえ初めてでも気を張る必要はありません。着席する時、正直に「初めてなのでお手柔らかにお願いします」などと伝えれば、初心者に合わせた会話をしてくれるはずです。

 大将は魚のプロフェッショナルですから、提供される握りを楽しみながら、種類や産地、食べ方など、気になったことを素直に聞いてみてください。

◆一流の寿司屋で守るべきマナー

――一流の寿司屋に行くわけですから、最低限のマナーはあると思います。これだけはNGというようなことはありますか。

寿司:まず、出されたらすぐに食べるというのが基本です。大将は一番おいしい瞬間で握りを出してくれているので、写真を撮るとしても時間をかけないようにしたほうがいいですね。

 基本的に断られることはないですが、「写真撮っていいですか」というのも聞くようにしましょう。そこから会話が生まれることもありますから。

 あとは、食べたいネタのおかわりはおまかせのコースが終わったあとにしたほうがいいです。大将にはロジックがあってネタの順番を決めているので、まずはそれを楽しむことを優先してほしいですね。

 寿司屋は基本的に「粋」な文化です。あまり難しく考えずに、大将のペースに身を委ねながら、一流の味と接客を味わってみてください。

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 コロナで頻繁に飲み会にもいけないご時世。少し背伸びをして、一流の寿司を味わってみてはどうだろうか。

寿司リーマン氏:
25歳で訪れた金沢の名店「太平寿し」をきっかけに寿司屋の奥深さを知り、予約困難店と呼ばれる全国各地の一流寿司屋を食べ歩いている。これまで訪問した一流寿司屋は100軒以上。
そこでの実体験から編み出した「一流の寿司屋にいくと、自己成長できる」という独自の切り口で成長意欲が高い20代のビジネスパーソン向けにメッセージを発信している。Instagram:@taki_sushimania

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