「こんな旅をしてみたい」とSNSで話題。男二人の北海道旅漫画、作者の狙い

日刊SPA! / 2020年11月18日 15時51分

写真

無軌道な旅ゆえに燃えていた電気街さんだが……(画像は電気街さん提供)

 Twitterに投稿された漫画『漫画家が芸大生といきなり北海道に行ってハードオフと戦う話』が、2.9万リツイートに9.1万いいね以上という爆発的な反響を呼んでいる。

◆SNSで話題を呼んだ漫画の作者を直撃

 本作は、漫画家の電気街さん(@denki_gai)とその友人のYさんが北海道旅に挑むのだが、道中、無軌道と思われた旅の裏に機械好きのYさんが極北のハードオフに行きたいという計画があったことが明かされ、電気街さんはその“策士ぶり”に一矢報いてやろうと、無茶な行程を提案するが……という内容。

 Yさんの上を行こうとする電気街さんの地味な抵抗と、旅の微笑ましさがおかしさを醸し出しているが、今回は、そんな漫画の作者本人を直撃し、漫画の誕生秘話を伺った。

◆サラリーマンから漫画家へ。夢を後押ししてくれた恩人の言葉

 現在、プログラマーの仕事をしつつ漫画家として活動中の電気街さん。なぜ、漫画家を目指すようになったのだろうか。

「“何か物語を作る仕事がしたいな~”と思っていたんですが、現実を見て普通のサラリーマンになりました。そんな折に、ある会社の社長さんと飲む機会があり、“本当は漫画家目指してみたかったんですよ。会社辞めちゃおうかな”とこぼしたところ、“じゃあ明日辞めればいいじゃないですか。無意味なことしている時間はもう無いですよ”と真剣に答えてくれたことが後押しになりました。一瞬を後悔したくないという気概は、本作にも出ているかもしれませんね」(電気街さん、以下同)

◆出会ったきっかけも車旅、ルームメイトYさんと織りなす旅に込めた想い

 本作のもう一人の主人公であるYさん。その大きな体と冷静な判断力が魅力だが、彼とはどのように出会ったのだろうか。

「大学生の頃に共通の友人と一緒に車で京都に行った時が初対面でした。“うわ~、駅のロータリーでめちゃくちゃデカいヤンキーがタバコ吸ってるよ~”と思っていたら、それがYでした。今思うと、出会いも車の旅行でしたね!」

 そんなYさんとの旅路を描く時には、どんな想いを込めたのだろうか。

「コロナで鬱屈した気分の人たちが、爽やかな旅の楽しさを追体験できるような構成にしました。自粛も大事ですが、経済を回すのも大事なので、そこは思い切って散財する馬鹿な二人組を描き切りました。ハードオフの無いところまで行くことと、友人の教養を超えることはぜんぜん違うんですけど、その頓珍漢なライバル意識もおもしろいかな、と」

◆「こんな旅がしてみたい!」と読者に言わせられた喜び

 最後に、今回の作品がSNSで大きく広まったことについてどう思ったのか伺った。

「こういうのは運なので数字の大きさは気にしていませんが、狙い通り“こんな旅がしてみたい!”と多くの方に言ってもらえたのは嬉しかったです。反響がきっかけでいろんな方に声をかけてもらえ、担当編集がつくことになったのも幸運でした。もっと面白い漫画を作って、次はお金をもらえるようになりたいですね!」

 ――人間の微妙な心の動きを爆笑の“間”で表現する電気街さん。次作を心待ちにしているファンは少なくないはずだ。<取材・文/TND幽介(A4studio)>

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング