「空気清浄機」家電販売員が本当に買いたい3機種と絶対に買わない1機種

日刊SPA! / 2020年12月19日 15時54分

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―[家電屋さんのトリセツ]―

 皆さん、こんにちは。関東の某家電量販店に、十数年間務めている店員のスズキです。黒物から白物まで、ジャンルを問わずさまざまな商品の販売に携わり、店長も務めたことがある私が、日々の生活に役立つ家電の情報をお届けしていきます。前回は巣ごもり需要で注目が集まっている「調理家電のヒット商品」について紹介しましたが、今回は売れ行きが好調の「加湿空気清浄機」。数ある商品の中から、私が「買いたい&絶対買わない機種」を皆さんにお伝えします。

◆空気清浄機がかつてない売れ行きを記録した2020年

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う室内環境への意識向上で、空気清浄機の需要が大きく伸びています。

 メーカーは増産をしていますが、それでも供給が追いついていない状態。現在、空気清浄機はお取り寄せになるケースが多く、人気の商品の場合は数か月待ちになることも。

 今回、紹介する商品を運良く店頭で見かけた方は早めに購入するのがオススメですよ。

◆家電販売員が本当にほしい空気清浄機

 私のイチオシは2020年12月に発売されたダイキンの最新モデル「MCK70X」です。

 価格は7万円前後と高価ですが、強力な分解力を持つ独自の“ストリーマ技術”と小林製薬の抗菌技術を活用して開発した“抗菌加湿フィルター”を搭載しており、加湿空気清浄機としての機能は折り紙付き。このフィルターは性能の劣化がほとんどなく、10年交換しなくても大丈夫な点も大きな魅力です。

 ダイキンの名を聞き慣れない方がいるかもしれませんが、もともと業者向けのエアコンを製造していたメーカーです。

 空調設備に関して確かな技術を持っていますので、安心してお使いいただけると思います。ただ、一部の家電量販店ではダイキンの商品を扱っていないので、事前に確認しておくといいでしょう。

◆2万円台でも十分な機能を持つエントリーモデル

 2位は2019年10月に登場したシャープの「KC-L50」。

 独自の空気浄化技術“プラズマクラスター7000”を搭載したエントリーモデルで、今回、オススメする加湿空気清浄機の中では、2万5000円前後と財布に優しいです。低価格な分、ほかのモデルと比べて機能は抑えめですが、加湿空気清浄機に必要な機能は持っています。

 手を出しやすいので、加湿器や空気清浄機を持っていない方が初めての1台に選ぶのにいいと思います。

◆13万円でも飛ぶように売れる人気モデル

 3位もシャープの「KI-NP100」ですが、こちらは2020年9月に登場した高性能のプレミアムモデル。

 13万円前後と非常に高価ですが、この商品も飛ぶように売れています。シャープはプラズマクラスター技術で、空気中に浮遊する新型コロナウイルスの減少効果を実証したと発表しているので、この効果に期待している方が多いのかもしれません。

 KI-NP100の最大の特徴は“プラズマクラスターNEXT”と“自動掃除パワーユニット”を搭載していること。前者はシャープ独自の“プラズマクラスター”機能の新技術。イオン濃度をさらに高めることで、空気浄化力が向上しています。

 後者はフィルター掃除の手間を省いて集塵性能を持続してくれる機能です。自動掃除機能付きならフィルターを掃除する手間が省けますし、新型コロナウイルスを気にして、フィルターに触れたくない人も安心なのではないでしょうか。

◆家電量販員が教える「買ってはいけない空気清浄機」

 一方、あまりオススメできないのが、ダイキンのMCK70Xの上位モデルにあたる「MCZ70X」です。

 こちらは加湿機能に加えて、除湿機能も搭載された空気清浄機になります。

 ダイキンの製品なので、モノはいいのですが、ネックなのは価格。約16万円とめちゃくちゃ高価なんです。正直、除湿機能も欲しいなら、加湿空気清浄機と除湿機を別々で購入したほうが安上がりです。

◆多用途製品のデメリット

 除湿機はアイリスオーヤマがヒット商品をいくつか出していましたが、2万~3万円程度とリーズナブルです。また、加湿器と除湿機とでは使う場所が異なるケースが多いですし、多用途な製品は壊れたときにすべての機能が使えなくなってしまい、不便な点もデメリットになってしまいます。

 先述した通り、空気清浄機は品薄な状態が続いています。家電量販店にご来店いただければ、お客様の用途や予算などに応じて別の商品をおすすめすることもできますので、ぜひお近くの店舗に足を運んでいただけるとうれしいです。

◆〈家電販売員が本当にほしい加湿空気清浄機BEST3〉

▼1位 ダイキン「MCK70X」 実勢価格:約7万円
“抗菌加湿フィルター”の性能がとにかく魅力的。10年間フィルターを交換しなくていいので本体の価格は高めですが、長く愛用すれば最終的にコスパはよくなります

▼2位 シャープ「KC-L50」 実勢価格:約2万5000円
空気清浄機に必要な機能をひと通り揃えたエントリーモデル。ほかの加湿空気清浄機と比べて機能は抑えめですが、価格が安くて手を出しやすいのは魅力です

▼3位 シャープ「KI-NP100」 実勢価格:約13万円
“プラズマクラスターNEXT”と“自動掃除パワーユニット”を搭載した高性能なプレミアムモデル。なかなか手を出しにくい価格ですが、値段に見合った高い性能を誇ります

◆〈家電販売員は選ばない加湿空気清浄機のWORST〉

▼ダイキン「MCZ70X」 実勢価格:約16万円
加湿機能に加えて、除湿機能も付いた空気清浄機。ダイキンの製品なので性能はいいのですが、この価格なら加湿器と除湿機を別々に買ったほうがいいと思います

【家電量販店のスズキ】
関東近郊の家電量販店で10年以上働く現役販売員。黒物から白物までジャンルを問わずさまざまな売り場を担当。実績が認められて大型店の店長を務めた経験もあるが、接客のほうが性に合うため、本部に直訴し現場復帰を果たす

―[家電屋さんのトリセツ]―

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